原油反発。20ドルの節目近辺でのテクニカル的な買いなどで。20.23ドル/バレル近辺で推移。 金反発。主要株価指数の反落などで。1,605.80ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)反落。20年09月限は9,480元/トン付近で推移。 上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年06月限は262.2元/バレル付近で推移。 金・プラチナの価格差、ドル建てで884.6ドル(前日比17.9ドル拡大)、円建てで3,018円(前日比18円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(4月1日 18時39分頃 先限) 金 5,463円/g 白金 2,445円/g 原油 23,100円/kl ゴム 139.8円/kg とうもろこし 22,680円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「20ドル台の原油について」 前回は「4月1日以降、非OPECから日量10万バレル以上の原油生産量が戻ってくる!?」として、協調減産の責を負わなくなった4月1日以降、OPECプラスにいた非OPEC諸国がどれだけ増産をするのかについて考察しました。 今回は「20ドル時代の原油について」として、先月の急落以降続いている20ドル台という、およそ18年前の原油相場の水準について、現段階の筆者の考えを書きます。 20ドル台という水準は、2008年や2011年ごろの100ドルを超えていた水準に比べれば、5分の1以下です。 新興国が台頭したり、IT技術が向上したり、環境規制が整備されたり、世界的な金融緩和が行われたり、原油が金融商品化したり、米国の掘削技術が発達したりする前の水準です。 つまり、今となっては当たり前のことが、まだない時代の水準であり、その水準に戻った原油相場は、ある意味、原点に戻ったのだと思います。 原点に戻った原油相場は、今の水準を起点に、今後もまた、さまざまな材料に沿って変動していくのだと思います。 近年の変化として留意すべきは、一つの材料のインパクトが大きくなっているとみられる点です。 この点に留意しつつ、今後も、過去の常識を疑い、常に前を見て、データを集め、分析し続けたいと考えています。 個人的には、原油相場が原点にあるからこそ、原点に立った気持ちで原油相場と対峙することが重要だと考えています。 現在、原油相場は、記録的な低水準にあるため、長期的な視点で言えば、反発しやすい局面にあると思います。 まずはゆっくり、反発するタイミングを待ちたいと思います。 図:NY原油先物価格(期近 月足 終値) 単位:ドル/バレル
出所:各種情報源より筆者作成