原油反落。米主要株価指数の反落などで。61.47ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米国の利下げ観測の継続などで。3,982.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)休場。
上海原油(上海国際能源取引中心)休場。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2335.65ドル(前日比18.65ドル拡大)、円建てで11,881円(前日比25円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月7日 18時31分時点 6番限)
金 19,380円/g
白金 7,499円/g
ゴム 303.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY原油先物 月足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「世界の民主主義後退も『2010年ごろ』だった」
前回は、「個人投資家の皆さんもSNSのマイナス面実感」として、2010年ごろに変化が生じた世界情勢の急変を示す四つのデータを、確認しました。
今回は、「世界の民主主義後退も『2010年ごろ』だった」として、自由民主主義指数(2024年)を、確認します。
7月から10月にかけて行った一連の講演では、「SNSが社会に与えているマイナスの影響」について筆者の考えを述べた後、以下のデータを示しました。多数の側面から民主主義の状態を数値化する取り組みをしているスウェーデンのV-dem研究所が公表している「自由民主主義指数」です。
同指数は、法整備、裁判制度、言論の自由など、民主主義に関わる多数の情報を数値化したもので、0と1の間で決定し、1に接近すればするほど自由で民主的な度合いが高いことを、0に接近すればするほど、その国が自由で民主的な度合いが低いことを意味します。
同指数の世界平均の推移を確認すると、第2次世界大戦や冷戦のさなかに大きく低下したことが分かります。逆に、第2次世界大戦後や冷戦後は世界が団結する方向に向かったことにより大きく上昇したことがわかります。
団結する中で、考えが異なる人の存在を認識したり、その人と言葉を交わしたり、議論を深めて妥協点を見つけたりしながら、時間をかけてその人の存在を受け入れてみんなで前進するムードが高まっていきました。自由民主主義指数の上昇は、こうしたムードの高まりを可視化したものであると言えます。
湧き上がる感情を抑えたり、行間や無音状態からにじみ出る感覚を得たり、相手の答えを忍耐強く待ったり、窮地に陥っている人を積極的に助けたりする場面がいくつもあり、その果てに、民主主義が醸成されていったといえます。こうした場面がなければ、民主主義は醸成し得ないでしょう。
しかしこうした期間も長くは続きませんでした。2010年ごろから、同指数の世界平均は低下し始めました。第2次世界大戦や冷戦時を大きく上回るスピードで低下しています。世界を覆う戦争のムードが強くなくても急低下しています。
前回述べた「SNSが社会に与えているマイナスの影響」が関わっていると筆者はみています。SNSのマイナス面が世界に拡大し、世界各地で欲望や感情が暴走していると考えられます。こうした状態にあって、感情を抑えたり、間を感じたり、待ったり、積極的に助けたりする機会は損なわれ、民主主義が後退し始めたと考えられます。
直近のデータである2024年の同指数の状況を確認すると、すでに世界は自由度・民主度が高い国とそうでない国とに、明確に分かれてしまっていることが分かります。人口のシェア(同指数が0.4以下の比較的民主度が低い国が約77%、0.6以上の比較的民主度が高い国が約17%、2024年。国連のデータを参考に試算)を見れば、より「世界分断」の深刻さが実感できます。
図:自由民主主義指数(2024年)

出所:V-dem研究所のデータをもとに筆者作成
金反発。米国の利下げ観測の継続などで。3,982.30ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)休場。
上海原油(上海国際能源取引中心)休場。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2335.65ドル(前日比18.65ドル拡大)、円建てで11,881円(前日比25円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月7日 18時31分時点 6番限)
金 19,380円/g
白金 7,499円/g
ゴム 303.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY原油先物 月足 単位:ドル/バレル

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「世界の民主主義後退も『2010年ごろ』だった」
前回は、「個人投資家の皆さんもSNSのマイナス面実感」として、2010年ごろに変化が生じた世界情勢の急変を示す四つのデータを、確認しました。
今回は、「世界の民主主義後退も『2010年ごろ』だった」として、自由民主主義指数(2024年)を、確認します。
7月から10月にかけて行った一連の講演では、「SNSが社会に与えているマイナスの影響」について筆者の考えを述べた後、以下のデータを示しました。多数の側面から民主主義の状態を数値化する取り組みをしているスウェーデンのV-dem研究所が公表している「自由民主主義指数」です。
同指数は、法整備、裁判制度、言論の自由など、民主主義に関わる多数の情報を数値化したもので、0と1の間で決定し、1に接近すればするほど自由で民主的な度合いが高いことを、0に接近すればするほど、その国が自由で民主的な度合いが低いことを意味します。
同指数の世界平均の推移を確認すると、第2次世界大戦や冷戦のさなかに大きく低下したことが分かります。逆に、第2次世界大戦後や冷戦後は世界が団結する方向に向かったことにより大きく上昇したことがわかります。
団結する中で、考えが異なる人の存在を認識したり、その人と言葉を交わしたり、議論を深めて妥協点を見つけたりしながら、時間をかけてその人の存在を受け入れてみんなで前進するムードが高まっていきました。自由民主主義指数の上昇は、こうしたムードの高まりを可視化したものであると言えます。
湧き上がる感情を抑えたり、行間や無音状態からにじみ出る感覚を得たり、相手の答えを忍耐強く待ったり、窮地に陥っている人を積極的に助けたりする場面がいくつもあり、その果てに、民主主義が醸成されていったといえます。こうした場面がなければ、民主主義は醸成し得ないでしょう。
しかしこうした期間も長くは続きませんでした。2010年ごろから、同指数の世界平均は低下し始めました。第2次世界大戦や冷戦時を大きく上回るスピードで低下しています。世界を覆う戦争のムードが強くなくても急低下しています。
前回述べた「SNSが社会に与えているマイナスの影響」が関わっていると筆者はみています。SNSのマイナス面が世界に拡大し、世界各地で欲望や感情が暴走していると考えられます。こうした状態にあって、感情を抑えたり、間を感じたり、待ったり、積極的に助けたりする機会は損なわれ、民主主義が後退し始めたと考えられます。
直近のデータである2024年の同指数の状況を確認すると、すでに世界は自由度・民主度が高い国とそうでない国とに、明確に分かれてしまっていることが分かります。人口のシェア(同指数が0.4以下の比較的民主度が低い国が約77%、0.6以上の比較的民主度が高い国が約17%、2024年。国連のデータを参考に試算)を見れば、より「世界分断」の深刻さが実感できます。
図:自由民主主義指数(2024年)

出所:V-dem研究所のデータをもとに筆者作成