ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は40~60トン。6月25日の価格はキロあたり39.02~39.39バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は150.0~152.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、6月10日現在12,592トン(前旬比269トン増)。
6月上旬の入出庫は入庫964トン、出庫695トン。

◆展開予想

 東京ゴムは3週連続で下落、週初こそ上海ゴムの上昇につれ一時上昇を見せるも、戻り売りに押され失速、木曜には米国等でのコロナウイルス感染者増加や米国が対EUで追加の関税措置を検討との報道から株式・原油等が下落すると、中国市場が休場の中、東京・シンガポールゴムは下げ幅を拡大する展開となった。ドル円は株式下落に連れて106.06円まで下押されたが、切り返すと107円台を回復し前週対比でほぼ変わらずの水準である。

 6月26日正午過ぎ現在RSS先限は156.3円前後、TSR先限は129.0円前後の取引。週の高値はRSS159.4円/TSR129.0円、週の安値はRSS155.8円/TSR129.0円。

 今週の現物市場は原料中心に堅調な値動きが継続、安値では数量が集まらず買い手の買値が上昇し成約に至っている印象だ。ただ、3番の現物価格自体は大きな変化なく160円程度であり先物市場の下落分東京ゴムの“割安幅”が拡大している。株式市場、その他商品との連動性は継続しており、中国系の商いが細ったと思われる週後半は特にその影響が大きかったと見られるものの、“割安幅”の一層の拡大は当業系を含めた買い気を呼び込む可能性があり、下値売りは控え、深押し場面は買いを検討したい。先限は150.0~165.0円を予想する。
 

 

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp