ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
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◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引量は60~70トン。9月24日の価格はキロあたり53.66~55.16バーツ、RSS3号タイ主要港10月積価格は203.0~205.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、9月10日現在9,386トン(前旬比-1,075トン減)。
9月上旬の入出庫は入庫358トン、出庫1,433トン。

◆展開予想

 ゴムRSS3は続伸、週前半こそ株式市場や金・原油等の商品市場の下落に連れ安となったが、週後半にかけて下げ止まると、金曜日には上海ゴムが大幅上昇、直近高値一時12,770元まで上昇、国内市場も追随し先限も一時188.0円まで上昇した。株式市場は主に米国が下落、年内の追加経済対策期待の剥落等からハイテク株中心に下げ幅が大きい。ドル円は104円割れ後に反発し105.40円程度、週間では円安方向で推移している。

 9月25日正午過ぎ現在RSS先限は187.6円前後、TSR先限は150.0円前後の取引。週の高値はRSS188.0円/TSR150.0円、週の安値はRSS180.7円/TSR150.0円。

 現物市場は24日(木)時点で206円台半ば、金曜日の上昇を織り込んでいないが上昇傾向は変わらず、労働者不足・降雨よりタッピングは依然緩慢なようだ。国内市場は先限を中心に産地対比での“割安”傾向継続、また当月限に関しても輸入価格を下回る状況が続いていたことから、受け意欲強く、逆鞘解消の目途は立っていない。国内在庫も東京・横浜地区では9月限受渡終了時点で6,000トンを下回りそうで、在庫のタイト感により輸入可能水準まで値位置の切り上げが進む可能性がある。需給面や10月1日から国慶節、中国市場休場により流動性低下等から下押し場面もあろうが、押し目買い方針を維持したい。先限は180.0~195.0円を予想する。

東京ゴム(RSS3)先限繋ぎ日足

 

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このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp