中国は意外に健闘している

著者:近藤 雅世
昨日のYou Tubeでの無料セミナーで(https://www.youtube.com/channel/UCJeiYMEFSimAGZmaQEaELug)述べたことだが、米国では大統領選挙が混迷している中、また新型コロナウイルスからの影響から大半の国がなかなか抜け出せないのに対して、中国のみが昨年のGDPを超えて経済成長を見せていることは、驚嘆に思っている。

筆者は1990年代香港に駐在し、中国には日常的に訪問していたが、当時は21世紀が中国の時代になるとは全く思っていなかった。社会主義のソ連邦が崩壊した時は、官僚が計画した数値を国有企業や人民が達成することが目標である社会主義では競争原理が働かないため、命令された員数だけ作れば事足りる経済であり、結局品質の向上という視点が抜けていた。

案の定ソ連は崩壊し多くの社会主義国家は資本主義に移転した。中国でも毛沢東時代は、隣の村が報告した生産量に負けてはならないと競って多くの生産量が達成されたと中央に報告し、その結果穀物を輸出するほどだった。実態は、架空の生産量であり、人民は食べるものがなく数千万人が餓死したと言う。ここまでは社会主義は非効率であると断定できたが、鄧小平という賢人がトップに立って、西欧の新技術を経済特区に導入し、黒い猫でも白い猫でもネズミを捕る猫はいい猫だと言う格言を示し、競争して金持ちになることを黙認した。

長くなるので、この辺りで端折るが、要するに、賢明な官僚が統制すれば、政治に対して人々がいろいろなこと述べる民主主義よりも、独裁的なシステムの方が新型コロナウイルスのようなパンデミックを乗り切るのはより効率的かもしれないと思っている。習近平主席に対して、長老たちが東シナ海での戦略を批判したと言う記事を見たが、独裁政権に対する賢明なレビューする組織がある限り、意外と中国は今後も成長を続けるのかもしれないと、少し残念な気持ちで思っている。

 

このコラムの著者

近藤 雅世(コンドウ マサヨ)

1972年早稲田大学政経学部卒。三菱商事入社。
アルミ9年、航空機材6年、香港駐在6年、鉛錫亜鉛・貴金属。プラチナでは世界のトップディーラー。商品ファンドを日本で初めて作った一人。
2005年末株式会社フィスコ コモディティーを立ち上げ代表取締役に就任。2010年6月株式会社コモディティー インテリジェンスを設立。代表取締役社長就任。
毎週月曜日週刊ゴールド、火曜日週刊経済指標、水曜日週刊穀物、木曜日週刊原油、金曜日週刊テクニカル分析と週間展望、月二回のコメを執筆。
毎週月曜日夜8時YouTubeの「Gold TV Net」で金と原油について動画で解説中(月一回は小針秀夫氏)。
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