ゴム週刊情報

著者:小網 太郎
◆ファンダメンタルズ

【産地】USSのタイ主要卸売3市場の一日の取引は10~20トン。6月10日の価格はキロあたり61.65~61.66バーツ、RSS3号タイ主要港7月積価格は226.0~228.0セント。

【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫の最新データは、5月31日現在11,501トン(前旬比427トン減)。

 5月下旬の入出庫は入庫479トン、出庫906トン。

◆展開予想

 JPXゴムは続落、中国INE市場のTSR期近限月が期限切れ懸念からSGX対比で下鞘圏まで売り込まれると上海ゴムにも売りが波及、上海ゴムは節目の13,000元を割込んだことで更なる売りを呼び込み下落、JPXゴムも240円を割込むと一時は先限234.7円まで値を沈めた。株式市場は概ね堅調、米消費者物価は上昇基調を維持するも“短期的”との見方が優勢で米金利は低下、商品は中国関連が軟調も原油・金は堅調であった。

 ドル円は米国金利低下の影響もあり109.40円と前週比では円高ドル安方向で推移している。

 6月11日正午過ぎ現在RSS先限は236.1円前後、TSR先限は185.0円前後の取引。週の高値はRSS245.7/TSR188.0円、週の安値はRSS234.7円/TSR185.0円。

 現物価格は240.0円程度、週間取引はUSS低調、RSSも減少となった。今週は当先限の逆鞘化が大きく進行、当限は一定の買い気がある一方、先限は上海下落による売り圧力が集中した印象、現物も先物に連動する形で下落し国内市場の“割安幅”は大きな変化がない。産地サイドでは集荷状況が思うように進んでおらず、産地対比“割安”・逆鞘の環境を踏まえれば買い目線ではあるが、上海ゴム次第の側面が強く一旦様子見、買い参入は上海の下げ止まりを確認してからで遅くないだろう。先限は230.0~250.0円を予想する。

 

 

このコラムの著者

小網 太郎(コアミ タロウ)

国際法人部ゴム担当。
http://www.okachi.co.jp