第17回、MACDその6、『MACDの売りサイン買いサイン』 =中編=  そしてMACD活用の最大の極意!




■「MACD3を作るつもりじゃないでしょうね?(汗;)」

□MACD3か。面白いね。ただ、ここで移動平均線を付けるのはヒストグラムをゆるやかな線にするというのがポイント。あくまで騙し減らしが目的。

ヒストグラムの買いサインは、これが出て来たら即仕掛けるというサインではなく、この後、買い場が出てくるかもと身構える時期。売りサインはこの後、売り場が出て来るかもと身構える時期。演劇の公演などを見に行くと、開演の5分前にベルが鳴る。これを1ベルと呼び、ロビーでくつろいでいる人もお席についてくださいという知らせとなる。そして2ベルが鳴ると開演だ。つまり、ヒストグラムは1ベル。

■「さあ、もうすぐ始まりますよって言われているんですね。ヒストグラムに。」

□そゆこと。ここで、試し玉を入れてみるのもいい。但し、思惑どおり値段が動かなければすぐ損切りする覚悟でね。

■「なるほど。」

□ヒストグラムの値に関しては大きく下がったところからのボトムアウト、大きく上がったところのピークアウトほど信用出来る。小さな山はもみあい期によくあり、トレンド発生につながらない。



□ということで、もみ合い相場を見通す力もヒストグラムにはある。ゼロラインを挟んで小さな山や谷が繰り返すのはもみ合い状態。トレンド系の指標で騙しが頻発するのはもみ合い相場のとき、だからもみ合い相場のときにはあまりサインを信用してはいけない。

ヒストグラムがゼロラインを挟んで小さな山や谷を繰り返すのはもみ合い期。
□まず、ヒストグラムでトレンドの強弱を見極めることが大事。 ■「なるほど、大きな山や谷がトレンドの強さを象徴しているわけですね。」 □そゆこと。 そういう意味でヒストグラム、使える指標ではあるが、買い場・売り場のサインとしては少々使いづらいと言っておこう。 ■「ということで、ヒストグラムはオーメンとして使えと。」 □オーメン、懐かしい。そうオーメン(予兆)だ。 下降トレンドが上昇トレンドに変化しそうですよ、上昇トレンドが下降トレンドに変化しそうですよ、気を付けなさいという予兆を教えてくれるのがヒストグラム。
下降トレンドが上昇トレンドに変化する予兆、上昇トレンドが下降トレンドに変化する前兆をヒストグラムは教えてくれる。
■「そこでは売買をせずに、そろそろ仕掛け時が近いですよと心の準備をしておくわけですね。」 □そゆこと。