第24回 ストキャスその5、『パラメーターの調整!』

□さて今度は相違点を上げてご覧。

■うーんと・・・パラメーターが9日のものはちょっと価格が上昇しただけであっという間に0から100に移動しちゃいますね。そして価格がちょっと下落すると、100から0になっちゃう。20日、30日とパラメーターが増えるにつれて、%Kが0から100に変化する時間、100から0に変化する時間が長くなります。つまり、ゆっくりと変化するということだね。

■ですね。

□ここら辺がストキャス使いになるための極意につながる部分だから、よおく覚えておいてほしい。

■ご、極意。ゴクリ(←つばを飲み込む)。

□その駄洒落みたいなのはやめてくだしゃれ。

■面白い。

□面白くない!



4.パラメーターの調整

ストキャスの主役%Kの動きを煎じ詰めて話すと、安定下降のときはずっと0、安定上昇のときはずっと100、そして下降から上昇に変化するときに0から100に変化。上昇から下降に変化するときに100から0に変化するということ。 ■わかります。わかります。 □ということはだ。パラメーターが小さいと、ちょっとした変化ですぐ、0から100になり、また100から0になる。 ■ですね。 □今までストキャスのファーストストキャス、スローストキャスの例を示してきたが、なかなか仕掛け時として、いいタイミングを示していなかった。(第20回、21回参照)それは実はパラメーターが的確でなかったのだよ。 ■そうなんですか。 □%Kを9のような小さな数字にすると、細かい変化で数値が動きすぎる。そのために、上昇時の一時的な押し目ですぐに売りサインが出る。これでは使い物にならない。 ■なるほど。 □ま、使い物にならないという言い方はよくないな。用途が違うと思ってくれ。 ■用途? □つまり、 9のような小さなパラメーターを使うときは、トレンドのちょっとした逆方向を敏感にかぎ取り、早めに利益を確定したいときなどに使う超慎重派の利益確定ポイント探し。だから、そこで売りサインが出たからと言って、新規売りをするのはもってのほか。 ■そうなんですね。 □まあ、シグナルは注意信号が出たと思えばいい。トレンドが変わったと判断するのは早計だけど、ちょっと用心した方がいいよ、というようなサインをくれるという意味がある。 ■なるほど。そこで売買をするのではなく、用心をするということですね。そしてその注意信号が繰り返し出てきて、連続するようになったら、そこは本当に天井だったり、底だったりする可能性が高いと。 □そうゆうこと。ストキャスを仕掛けのシグナルとして使うなら、ある程度パラメーターは大きく設定しなけばならない。もっとも大きすぎればいいというわけでもない。ここら辺が難しいよな。