第25回 ストキャスその6、『ストキャスティクスの正しい使い方!』


2.他の指標とパラメーターを合わせる

□私は実は一目均衡表の重要なパラメーターである「26」をストキャスでも使っている。 図
※(参考)一目均衡表の5つの線は9日26日52日という3つのパラメーターから出来上がっている。 転換線:過去9日間の最高値と最安値の半値 基準線:過去26日間の最高値と最安値の半値 遅行スパン:終値を26日過去に描画 先行スパン1:転換線と基準線の半値を26日将来に描画 先行スパン2:過去52日間の最高値と最安値の半値を26日将来に描画 ※半値とは2つの数字を足して2で割ったもの。つまり2つの数字のちょうど中間。 図
■26ですか。珍しい。そんな他のテクニカル指標の数値をとってきていいんですか? □本当は自分でベストな数値を探し出すべきだが、それは一般投資家にとっては難易度が高い。ならば他の指標で検証されている数値を使うことが近道。その期間がパラメーターとして採用されているというのはそれが(他のテクニカル指標だとしても)意味のある期間なのだよ。 ■なるほど。 □他にも同じパラメーターを使うことには意味があってね。一般投資家はテクニカル指標をひとつだけでなく、複数併用することがある。 ■あります。よくあります。いくつかの指標で見た方が安心感がありますので。 □そのときのコツは出来るだけ同じ期間のものを利用した方がいい。 ■え?そうなんですか。期間の違うものの方が違った角度で分析が出来ていいのかと思ってました。 □用途が違うんじゃよ。たとえば移動平均なんかでも期間を変えれば違う結果が出てくる。あたりまえ。それは短期トレンドを見るか、中期トレンドを見るか、長期トレンドを見るかという目的の違いで、それを同時に平行して分析することにより、長期的には上昇トレンドだが目先は下げなどということがわかる。 ■にゃるほど。 □先ほど私が言ったのは、たとえば同じ中期トレンドをいくつかの指標で確認したいのなら、そのときは同じパラメーターを使った方がいいということ。 ■確かに。 □移動平均で短期を分析して、MACDで長期を分析して、ストキャスで中期分析をするというのは意味がない。 ■わかります。 □ドットコモディティにフューチャーズアナリストという有名なチャートソフトがあるが、あれの移動平均線3本使いのデフォルト(初期設定)パラメーターは、短期9日、中期26日、長期52日になっている。これなど、まさに一目均衡表の有名なパラメーター。つまり一目均衡表と一緒に使ってくださいと言っているようなもの。 ■へー、そうなんですね。