第25回 ストキャスその6、『ストキャスティクスの正しい使い方!』


3.トレンドの変化とS%Kの動き

□ちょっと話が脱線した。ストキャスに戻るぞ。 ■はい □%Dは%Kの3日平均、スロー%D(以下S%D)はさらにその3日平均と説明した。 では質問。「スロー%Dが100になるためには、%Kが最低何日100をつけ続けなければいかないか?」 ■えーと、3日平均の3日平均ということは、3×3で9日ですか? □ぶっぶー、残念5日でした。 ■ありゃ、違いましたか。 □この図を見てご覧。1日、2日、3日で最初の3日平均(=%D)が計算される。2日、3日、4日で次の%Dが計算される。3日、4日、5日でその次の%Dが計算される。ということで、そこで%Dが3つ出来、その平均でS%Dが出来上がる。 ■なるほど。 □%Dが100を付けるためには3日連続で%Kが100を付けなければならない。S%Dが100を付けるためには5日連続で%Kが100を付けなければならない。ということは%D、S%Dとなればなるほど、100や0は滅多につけなくなる。 ■ですね。 □90以上や10以下も同じ。100や0ほどではないが、S%Dでは簡単には付かない。付けるとしたら、5日間、%Kがその近辺にいる必要がある。ということは・・・ ■つまり相当上昇している局面であることは間違いないですね。もみあい期や下げの一時的な戻しならS%Dが90以上になることはそうはない。 □そゆこと。 まずはS%Dを使って、そのような一定期間上昇なり下降なりのトレンドがある時期を確認する。その後、そのトレンドが反転するとしたらストキャス上にどんなサインが出てくるかを探るんじゃよ。それがストキャスの使い方の極意。 ■なるほど。深い。 □ということで、今回はここまで。続きは次回。 ■うーん、いいとこだったのに。次回が待ち遠しい。