第26回 ストキャスその7、『ストキャスティクスの具体的仕掛け時と騙しへの対応!』

(図1)%Kは95を超えたが、%D、S%Dは90さえ超えなかった例


■うーん、急騰して瞬間、過去何日間の最高値をつけたけど、それが一瞬でその後はすぐに下がってしまったというケースですかね。

□だね。ここは重要な部分なので、ひとつひとつ確認しながら進めるぞ。いいかな?

■はい。

□今パラメーターnは26に設定している。つまり過去26日の中で現在の値位置を調べるという分析をしているわけだ。その26日という期間で%Kは95超えしたがその他の数値はまださほどでもないとする。上げ初めは当然そうなるね。しかし上昇が続くと、%Kが95超えをした後に%DもS%Dも少なくても90は超えてくる。しかも1日だけじゃなく何日もS%Dがそういう状態で続く。ということで初めて明確な上昇トレンドがあるということが確認出来る。そうやってまず確かな上昇トレンドを確認する。

(図2)安定上昇期のストキャスの3つの数値の動き
10以下だった数値が90以上まで上昇し、その後90以上で横ばい。



■ですね。

□それをまず確認して、次にその上昇トレンドの終了をどこで判断出来るか?というのが今回のメインテーマ。
上昇トレンドの終了を確認する。

■はい。

□まずは価格が下げだすと、一番早く%Kが下げ出す。%Kはたった1日の動きで下がるからね。ただそれだけにあまり信用出来ない。その後%Dも下がりS%Dまで下がってきたとしたら、それはもう上昇トレンドは終了したのではという有力な手がかりになるよね。そして、その下げ局面はその後、本物の下降トレンド(になるかもしれない)と判断出来るわけだ。

つまり、『%Kの95超え、その後%K・S%Dが90超えまで上昇し、その後下げ始める。そしてS%Dが80を割ったところ』が重要な売りのシグナルとなる。

■なるほど。