第26回 ストキャスその7、『ストキャスティクスの具体的仕掛け時と騙しへの対応!』

□そのとおり、上昇トレンドが続き、%Kが95を超え、%D、S%Dが90を超えた後に、
価格が下落して、S%Dが80を割り込んできたなら、そこが売りの仕掛け時。ただし、そのとき%Kや%Dが上昇していたら、仕掛けない。あくまで%Kも%DもS%Dも同じく下降という局面まで待って仕掛ける。三本の線が揃って下降というのが条件だ。

■三本の線(%K・%D・S%D)が同じ方向を向くってのはこのことを言うんですね。

□そゆこと。
そして仕掛けた後も、再度S%Dが80を超えてきたら即手じまう。ただし、その後S%Dが80を再度割り込んで、そのとき、%Kも%Dも同じく下降を示していたら、再度仕掛ける。

■よくわかりました。騙しの判断。そして損切りする場所が明確になったのは収穫ですね。



5.もみあい相場のときは見送る

□もうひとつ注意ポイントをお話すると、もみ合い相場のときは騙しが多発するし、騙しでなくても取れる幅が少ないなどという問題点がるので、仕掛けない方がいいということ。 ■そうなんですね。 □ではもみ合い相場をどう見極めるか。 %Kが10以下から90以上まで上昇したにも関わらず(あるいは90以上から10以下まで下降したにも関わらず)、価格が大して動いていないというときはこれはもみあい相場の中での動きとわかる。このようなときに、上記シグナルで売買しても大きなものは取れない、また、騙しも多い、ということで見送った方がいいとわかる。 (図7)もみ合い相場のストキャス もみ合い相場のときは小さな動きで数値が変化しやすい=騙しにつながる。 ■なるほど、見送った方がよさそうですね。 □これにて受賞記念特別講義のおしまい。 ■ありがとうございました。少し、ストキャスが使えるような気がしてきました。 □それはなにより。 では次回からはストキャスの補足事項をお話する。どうぞお楽しみに!