第28回 ストキャスその9、『スパイクトップ・スパイクボトム、ガービッジトップ・ガービッジボトム』

2.ガービッジトップ・ガービッジボトム

□ということで、今度はよく発見できる形。ガービッジトップ、ガービッジボトムを紹介する。こちらはスパイクトップ、スパイクボトムよりもさらに強いシグナルと言われている。 ■おお、それなら期待大です。 □ガービッジトップとは天井付近で%Kと%Dが三度クロスする形。なおかつ、三度目のクロスが明確なクロス(上から下へはっきりと下がるクロス)であることが望ましいと言われている。 ガービッジボトムとは底付近で%Kと%Dが三度クロスする形。なおかつ、三度目のクロスが明確なクロス(下から上へはっきりと上がるクロス)であることが望ましいと言われている。 ■ガービッジとはどういう意味ですか? □ガービッジとは『garbage』と書く。辞書を引くと、「ごみ」とか「残飯」とか、後、コンピューター用語で「不要なデータ」とか言う意味がある。 ■あまりいい意味ではないですね。 □ただ、語源的には「ふるいにかけられた」という意味らしい。底打ち、天井打ちのふるいにかけられた形なのかもしれない。 ■なるほど。それなら信頼できますね。 □どちらにしろ、たとえばガービッジトップでは一度デッドクロスする。で売りサインかなと思ったら一度騙しに会い、その後再度のデッドクロスで成功するというのがガービッジトップのパターン。 ■一度は騙されるんですね。 □そう。 ガービッジボトムでは一度ゴールデンクロスする。で、買いサインかなと思ったら一度騙され、その後再度のゴールデンクロスで成功するというのがガービッジボトムのパターン。 ■やはり一度騙されるんですね。 □やけに気にするね。ガービッジボトムの変形で、何度もクロスした後にようやく本当の上げにつながるというケースもある。 ■何度も騙されるわけだ。 □でもそのあとに本物に巡り合う。 ■涙なしでは語れませんね。ガービッジボトム・・・僕の人生のようだ。 騙されて、捨てられて、ごみのように扱われて、そこから這い上がって栄光をつかむ。今や昇り龍。 □そんないいものか。(汗;) □ということで本日はここまで。次回はいよいよストキャスの最終回。 ■ついに終わるんですね。永久に続くのかと思った。 □正直、まだまだ話したいことがあるのだが、これくらい理解出来ればもう十分使える。それより他の指標のことを解説したい。 ■楽しみです。 □ここでちょっと宣伝。 ドットコモディティという会社で「THE MASTERS」という投資家育成プロジェクトを開催している。私はそこの講師をしているのだが、今年から例年の「小次郎講師流タートルズ投資塾」に加えて、「徹底的!小次郎講師のテクニカル分析講座」というコースを開設することになった。どちらも全10回コース。北海道から沖縄まで開催予定。(※但し、定員に達しない場所は開催されない。)4月から開校予定で、募集は3月中旬まで。 □それではまた次回。