第4回、トレンドラインとチャネルライン、その2

□まず、もみ合いのトレンドから考えてみよう。この場合はどちらがトレンドライン、どちらがチャネルラインとは正確に識別されていないが、上昇トレンドの後に出てきたもみあい相場は下限がトレンドライン、上限がチャネルライン、下降トレンドの後に出てきたもみあい相場では上限がトレンドライン、下限がチャネルラインと呼ばれることが多い



□さて、このもみあい相場の上下に引かれた二本の線、他の名前で呼ばれることはないか?なんとか線とかんとか線だ。

■「なんだろ?生命線と運命線?丸ノ内線と銀座線?」

□もういい。褒めて損した。
サポートラインとレジスタンスライン、日本語で言うと支持線と抵抗線。聞いたことあるだろ。

■「なるほど。それならよく聞きます。」

□価格はこの二つの線の間で動く。つまり上昇トレンドとは、支持線と抵抗線がそれぞれ切り上がっていく状態を言い、下降トレンドとは、支持線と抵抗線がそれぞれ切り下がっていく状態を呼ぶのだよ。

つまりトレンドラインとチャネルラインは端的に言えば、支持線と抵抗線の関係をあらわす。

まずはもみあい状況の時を考えて見よう。価格はトレンドラインとチャネルラインの間を揺れ動く、ま、もみあいの場合は支持線と抵抗線と言った方がいいかな。ということは、支持線まで下がったら買う、抵抗線まで上がったら売るという逆張り戦法が有効になる。

これはトレンドがある時も同じで、例えば上昇トレンドなら、トレンドライン近辺で買い、チャネルライン近辺で売り抜けるというトレードが有効になる。また下降トレンドなら、トレンドライン近辺で売り、チャネルライン近辺で買い戻すというトレードが有効になる。


□そして、重要なことだが、もみあい相場の後、トレンドラインであれチャネルラインであれ、破った方に新しいトレンドができやすい。

鉄則、もみあい相場では放れた方にトレンドができやすい。

□上昇トレンドや下降トレンドでチャネルラインを価格が破った場合、それはトレンドが加速していることを意味する。