第43回、一目均衡表その14、「一目均衡表で最も重要と言われる遅行スパンを徹底解説、前編」

2、「26」という数字の秘密 

■「26」という数字になにか秘密があるんですかね?26なんて、きりの悪い数字に思えるんですが。 □きりが悪い? ■そうでしょ。10や20みたいにきりがいい数字に対し、26なんて中途半端な。 □なんか誤解しているようだね。遅行スパンも先行スパンもきりのいい数字で出来ている。 ■えっ? □一目均衡表の各線の計算のときに、「当日を含めて○日」という注釈が付いているね? ■ですね。 □一目均衡表以外でそんな注釈が付いているテクニカルチャートを見たことがあるかい? ■ないです。 □だろ?だったら「当日を含めないで」計算してごらん。遅行スパンの計算式はどうなる? ■えーと、「終値を25日前にずらして描画」・・・あっ。 □先行スパンも同様。先行スパン2は「52日間の中心値を25日後にずらして描画」した線となる。だから一目均衡表の計算式はこう置き換えられる。
遅行スパンの計算式 ・終値を25日前にずらして描画。 先行スパン1の計算式 ・(基準線+転換線)÷2を25日将来にずらして描画 先行スパン2の計算式 ・(52日間の高値+安値)÷2を25日将来にずらして描画 ※当日を含めないとこういう表記になる。
□こちらの方が実は一般的には理解しやすい。つまり遅行スパンは終値を25日過去にずらして描画したもの。 zu2 ■なるほど。 □そして遅行スパンと価格と先行スパンの関係は、遅行スパン位置を基準に見ると25日後、50日後となる。
【遅行スパンと価格と先行スパンの関係】 ・価格は遅行スパンの25日後 ・先行スパンは遅行スパンの50日後
zu3 □これでも「きりが悪い」かい? ■いえ、私の認識不足でした。