第44回、一目均衡表その15、「一目均衡表で最も重要と言われる遅行スパンを徹底解説、後編」

5、一目均衡表上級者は縦軸の時間軸を見ている

□下の図を見てごらん、これも一目均衡表を理解するうえでとても重要な図だ。 zu5 □一目均衡表チャートに縦に線を引いてみる。通常のチャートなら縦線は時間軸。つまり同じ縦のラインに並ぶのは同じ日のデータ。ところが一目均衡表は同じ縦線の中に実はさまざまな時間軸が混在している。 ■なるほど、図を見るとよくわかりますね。同じ日の価格と5つのデータ(転換線・基準線・先行スパン1・2・遅行スパン)が見ている期間が全然違いますね。 □それを比較するのが一目均衡表の醍醐味だ。 ■つまりチャートを縦にも横にも分析するんですね。 □そういうこと。それに気づいたら達人になれる。わざわざ縦に並べているのはそれを比較せよという山人氏の教え。上記の5つをそれぞれ比較して分析するのだよ。 ■なるほど奥が深い。

6、一日のデータから100日の値動きがわかる

□下図はとある日の一目均衡表。達人はこの1日のロウソク足と一目均衡表の5つの線を見ただけで前後合わせて約100日の値動きがわかる。 zu6 ■え?この1日を見ただけで100日の値動きがわかるんですか?信じられない。 □ちなみにこの日の各数値は以下のとおり。
【2013年10月8日】 始値4351高値4431安値4346終値4425 一目の各数値は上から 先行スパン14763、遅行スパン4675、基準線4629、先行スパン2 4536、転換線4455
□これだけで達人は下記の値動きを読み取る。