第45回、一目均衡表その16、「一目均衡表の5つの線を使った総合分析、前編」

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□上記図は何度か登場した一目均衡表基本図。白い太めの線が価格。安定上昇・安定価格を繰り返す基本的な価格変動を仮想し、そのときに一目均衡表の各線がどのように動くかをシミュレーションしたもの。

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□売りの完成形が出来上がり、そこからさらに価格が下がったら、並び順はもう変わらない。いわゆる売り時代だ。しかし売り時代もやがて終わり買い時代へと変化していく。その変化の過程は以下のとおり

①価格が転換線を上抜ける。 ②価格が基準線を上抜ける。 ③転換線が基準線を上抜ける。(均衡表の好転) ④遅行スパンが価格線を上抜ける。(遅行スパンの好転) ⑤価格が雲に突入。 ⑥先行スパン1が先行スパン2を上抜ける。(雲のねじれ) ⑦価格が雲を突き抜ける。(三役好転) ⑧転換線が雲を突き抜ける。 ⑨基準線が雲を突き抜ける。 ⑩線の並び順が買い方の完成形となる。(上から価格・転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2となる。)
■なるほど。これを知っていれば現在が売り時代から買い時代への変化の中でどの段階かということがすぐにわかるわけですね。 □そういうこと。⑩の買い方の完成形になればそれから後はどんなに価格が上昇しても並び順は変わらない。完全な買い時代。しかし、その買い時代もやがて終わり売り時代へと変化していく。その変化の過程は以下のとおり。
①価格が転換線を下抜ける。 ②価格が基準線を下抜ける。 ③転換線が基準線を下抜ける。(均衡表の逆転) ④遅行スパンが価格線を下抜ける。(遅行スパンの逆転) ⑤価格が雲に突入。 ⑥先行スパン1が先行スパン2を下抜ける。(雲のねじれ) ⑦価格が雲を下に突き抜ける。(三役逆転) ⑧転換線が雲を下に突き抜ける。 ⑨基準線が雲を下に突き抜ける。 ⑩線の並び順が売り方の完成形となる。(下から価格・転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2となる。)
■でも必ずこういう順番で推移するわけではないですよね。順番が前後したり、途中まで行ってまた戻ってなどという動きが出てきますよね。 □そういうこと。上記順番はあくまで典型的な動きの基本パターン。実際には押し目・戻し・もみあいなどで順番が乱れる。だが、正しい順番を理解しておくと、その順番どおり推移しているときと、順番どおりでない動きをしているときで、トレンドの強さを識別できるのだよ。 ■なるほど。順番どおりの展開をしている方がトレンドは安定しているに決まってますものね。 □そういうこと。もう少し詳しく解説してみよう。