小次郎講師のRSI(相対力指数)解説その4、「買われすぎ、売られすぎに騙されるな!」

3,RSIの少しましな解説と正しい解説

□最近はRSIの説明も少し洗練してきて、次のような説明を見かけるようになった。
【RSIの売買サイン】 70を超えていたRSIが70を割り込んで来たら売りサイン。 30を下回っていたRSIが30を超えてきたら買いサイン。
■これはどうなんですか? □今までのものよりはダマシが少なくなった。そして非常にいいタイミングで仕掛けられるものもある。この図を見てご覧。 ★図 ■なるほど、上図の◎のところを見ると天井で売って底で買うことが出来てますね。 □しかし、これでもまだまだダマシがある。×のところがあるだろ。あそこがダマシ。 ■では講師、RSIの数値が大きい局面(=70以上)、小さい局面(=30以下)はどうとらえればいいんですか? □RSIの計算式から導き出せる本質をよく理解すると次のように言える。70以上は買い方が大変優勢な状況。しかし、偏り過ぎていると修正が出てくるのではないかという用心も必要。30以下は売り方が大変優勢な状況。しかし、これまた偏り過ぎているとその修正が出てくるのではないかという注意が必要。つまり、これらの数値は注意信号。注意信号と売買サインを混同してはいけない。
RSIの70以上 ・圧倒的買い方優勢。しかしそろそろ利食いによる一時的修正安が出てきてもおかしくないので注意すべき。 RSIの30以下 ・圧倒的売り方優勢。しかしそろそろ利食いによる一時的な修正高が出てきてもおかしくないので注意すべき。
■なるほど、70以上だから売りを仕掛けよう、ではなくて、上がりが急激だから利益確定の売りで修正安になりやすいよ。ちょっと注意しようねということなんですね。30以下はその逆。 □そのとおり。ようやくRSIの本質がわかってきたようじゃないか。そしてトレンドの最後ではその注意信号が本格的なトレンド転換につながる。 ■ようやく、霧が晴れてきた想いです。長年の謎が解けました。