小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

3、トレンドフォロー派かカウンタートレード派か

□さて2つの大まかな分類「トレンド系」と「オシレーター系」の使い分けだが、トレンドに沿って売買する投資家はトレンド系のテクニカル指標を用い、相場の過熱具合を見て反対の方向に仕掛ける投資家はオシレーター系の指標を用いることが多い。もちろん両方を併用している投資家もいるぞ。 ■確かそれぞれを「トレンドフォロー派」「カウンタートレード派」と呼ぶんでしたよね。 【トレンドフォロー派(=順張り投資家)】トレンドに従い、上昇トレンドであれば買い、下降トレンドであれば売るというスタイルの投資家。 【カウンタートレード派(=逆張り投資家)】上昇トレンドが過熱していると判断すればそろそろ天井が近いと予想して売り、下降トレンドが過熱していると判断すればそろそろ底が近いと予想して買うというスタイルの投資家。 □私の考えで言えば、トレンドが明確な時にはそのトレンドに付いていくというのが投資の基本だ。アメリカの相場格言にこんなものもある。 「トレンド イズ フレンド」! ■「トレンドは友達」? □そうだ。逆張りは非常に難易度が高い。どこが価格の天井でどこが底かは後になってみないとわからない事が多い。それを事前に100%言い当てられるのは神様だけだ。 ■確かにそうですね。 □だからトレンドに従い、トレンドがある時はそのトレンドに付いていくという手法が一般投資家には一番わかりやすく使いやすい。 ■じゃあトレンドがない時にはどうすればいいんですか? □ムサシ君の言う通り、いつでもトレンドがあるわけではない。いわゆる「もみ合い」状態の時だ。その時に力を発揮するのがオシレーター系の指標。 ■一定の値幅の中で価格が推移していたら、そろそろ天井だな、底だな、ということが少し前に察知できそうですもんね。 □ただし、そこから一定の値幅を突き抜けてトレンドが発生するという「もみ合い放れ」が起こる可能性も考えておかないと大失敗することにもなるから、オシレーター系を使う時には注意が必要だぞ。 ■それは恐いです… □これもどちらが分析として優れているということではないから、以下のフローチャートを参考に、どこでトレンド系を使いどこでオシレーター系を使うか参考にしてみるといい。