小次郎講師の徹底解説【テクニカル分析の重要性】

□ではムサシ君、なぜ移動平均線をわざわざチャート上に記すのか、分かるかね?

■平均があったほうが目印になるからじゃないですか?
 ほら、テストでも「平均点」って出すじゃないですか。

□何の平均的な目印かということが大事なんだが…
 まぁその話は後にするとして百聞は一見に如かず、チャートで見てみよう。
 

 
□何かこの線の視覚的特徴を感じないかい?

■視覚的…
 あ!ロウソク足だけを見ていると上に下に忙しいですが、移動平均線は滑らかに動いてます。

□正解。
 移動平均線の役割の一つ目は「価格の動きを滑らかにすること」だ。
 平均値を繋いでいる移動平均線はそれだけ動きが滑らかになるから、大局的なトレンドの流れが分かりやすい。

■細かな価格の乱高下には付き合わないって感じですもんね。

□そして、この滑らかな移動平均線を使う有名な買いサイン・売りサインが「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」だ。

■巷で聞かない日はないですもんね。

□君がどんな“巷”で暮らしているかは知らないが…
 とにかく、移動平均線と価格(ロウソク足)が交差する所を「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と呼び、典型的な買い場・売り場とされている。
 
■2本の移動平均線同士の交差かと思ってましたが、「移動平均線と価格」の交差のことなんですか?

□先ほども出てきたグランビルの法則が出来た時には、まずは価格と移動平均線の交差がそう呼ばれていたが、現在では短期線と長期線の二本の移動平均線の交差をゴールデンクロス・デッドクロスと呼ぶことが多くなっている。

■時代とともに変わって来てるんですね。

□どちらの考え方も大切なのだが、とりあえず今はオリジナル通り、価格と移動平均線のクロスで考えてみよう。

 ・ゴールデンクロスは移動平均線を価格が下から上にクロスすること
  (買いサイン)
 ・デッドクロスは移動平均線を価格が上から下にクロスすること
  (売りサイン)
 

 
■これは日頃から僕もよくお世話になってます。