独連立交渉失敗でユーロ売り＝東京為替前場概況

　メルケル首相率いるCDU/CSUは秋の総選挙の結果、第一党を確保したもの、過半数には程遠く自由民主党(FDP)と緑の党との連立協議をここ一月行ってきた。しかし、FDPと緑の党の主張の差が激しいことも去り、調整が難航していた。こうした状況の下、FDPは連立協議からの離脱を決め、連立交渉は失敗に終わった。
　緑の党だけとの連立では過半数には届かないため、今後は難しい状況。他の党との差異連立協議は言辞的ではなく、少数与党としての政策運営を余儀なくされる見込み。
　こうした状況が報じられて、ユーロは急落。ユーロドルは1.18手前から1.1722まで落とし、その後も1.17台前半推移。
　ユーロ円も132円20銭台から131円17銭まで急落を見せた。
　ユーロ円の下げにドル円はやや押されたが、その後ユーロドルでのドル買いに112円台を回復。もっとも上値も重く112円ちょうど近辺での推移。

minkabu PRESS編集部 山岡和雅 

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