FOMC議事録受け、利回りは下げ幅を拡大=NY債券概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
米国債利回り(NY時間16:48)
2年債   1.326(-0.020)
10年債  2.226(-0.047)
30年債  2.808(-0.041)
期待インフレ率  1.785(-0.003)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。午後になってトランプ大統領が製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムの解散を発表したことや、7月のFOMC議事録が発表されたことで利回り下げ幅を拡大している。

 議事録は9月のバランスシート縮小開始については前向きな討議が行われ、次回9月FOMCでの開始を示唆する内容となっていた。ただ、市場は大方織り込んでおりサプライズはない。

 注目は年内の利上げを巡ってのインフレに対する見方だったが、インフレ鈍化は特異要因としていた一方で、大半が2%を下回るインフレは予想以上に長引くと予想していたことが明らかとなった。また、一部からはインフレの下振れリスクが指摘されており、少なくとも年内利上げを後押しする内容ではなかった。

 10年債利回りは2.22%に低下し、2年債も1.32%まで低下している。

 2-10年債の利回り格差は90(前日93)に縮小。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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