議事録にドル売りの反応 一部からインフレの下振れリスクも指摘される=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 日本時間3時に公表されたFOMC議事録を受けて為替市場はドル売りの反応が見られている。バランスシート縮小開始については次回9月FOMCでの開始を示唆する内容となっていた。ただ、市場は大方織り込んでおりサプライズはない。

 注目は年内の利上げを巡ってのインフレに対する見方だが、インフレ鈍化は特異な要因としている一方で、大半が2%を下回るインフレは予想以上に長引くと予想していたことが明らかとなった。また、一部からはインフレの下振れリスクが指摘されており、少なくとも年内利上げを後押しする内容ではなかった。

 議事録発表前にトランプ大統領が製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムを解散したことでドル売りが強まっていた流れの中での発表でもあり、市場はドル売りに敏感に傾いているようだ。

 ドル円は110円台前半まで下落し、ユーロドルは1.1770近辺と本日の高値圏に上昇している。

USD/JPY 110.15 EUR/USD 1.1771

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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