何も買えない中、ユーロに資金集中 ユーロ円は129円台半ば=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場は米ヘルスケア法案で上院共和党内がまとまることができず、審議入りを断念したことをきっかけにドル売りが強まっており、ユーロドルは1.15台を一気に回復してきている。1.14台後半から1.15の間には相当程度の売り圧力も観測されていたが、米議会の動きが一気に売りオーダーを吸収させたようだ。

 ユーロドルはストップを巻き込む形で1.15台後半まで一気に上昇している。きょうの動きで上へレベルシフトが起こった雰囲気もある。ユーロも明後日のECB理事会を控えて慎重な動きも見られていたが、ドルも買えない、日銀決定会合を控えて円も買えない、そして、この日の英消費者物価が予想を下回ったことでポンドも買えない中、ユーロに資金が再び集中している模様。

 ただ、ドラギ総裁をはじめ、ECBの理事がこ光景をどう見るかはユーロにとっては気掛かりなところではある。

 なお、ユーロ円はドル円が下落していることから上値が圧迫されているものの、129円台半ばで推移しており、10日線の水準はいまのところ維持されている。

EUR/USD 1.1578 EUR/JPY 129.57 EUR/GBP 0.8888

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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