トランプ大統領の貿易政策が住宅建設業者のセンチメント下げる=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 一連の経済指標を通過してドル円は下値模索が続いている。きょうの為替市場はドル売りが強まっており、ドル円も111円台に下落。米上院共和党で協議されていたヘルスケア法案がまとまらず、4人の共和党上院議員の反対が出たことから採決を断念したことが嫌気されている。

 ドル円は111.70付近まで下落しており、111.85付近に来ている200日線を下回る動きとなっている。

 先ほど日本時間23時に7月のNAHB住宅市場指数が発表され、予想を下回る弱い結果となった。NAHB住宅市場指数は米住宅建設業者のセンチメントを示す指標だが、8ヵ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。

 住宅への需要が減少したというよりも、建材価格の上昇が建設業者のセンチメントを悪化させた模様。建材価格の上昇の背景にはトランプ大統領の貿易政策があり、カナダからの輸入木材に20%の関税を課す方針を示したことで、特に木材価格が上昇していることが圧迫しているという。

*NAHB住宅市場指数(7月)23:00
結果 64
予想 67 前回 66(67から修正)

USD/JPY 111.71

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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