模様眺め、英米市場休場で=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 29日のロンドン市場は、小動き。英国がスプリングバンクホリデー、米国はメモリアルデーのため休場となっている。したがって、ドル相場の参考となる米債券市場も休場。この日は欧州関連の主要経済統計の発表もなく、手掛かり難の状況になっている。

 ドル円は111円台前半での揉み合い。下値は111.20近辺、上値は111.40近辺までと狭いレンジ取引が続いている。リスク動向の参考となる欧州株は小動き。NY原油先物も時間外取引で49ドル台後半での取引に終始。

 ユーロやポンドは反発の動き。ユーロドルは1.1160台から1.1190近辺へ、ポンドドルは1.2810台から1.2850手前水準までジリ高となっている。クロス円も連れ高となり、ユーロ円は一時124.60台、ポンド円は143.10近辺まで買われた。ただ、特段の欧州通貨買い材料はみられず、先週末の下押しの反動となっている。

 豪ドルも小動き。豪ドル/ドルは0.74台前半、豪ドル円は82円台後半での上下動に留まっている。そのなかで、NZドルは堅調。NZドル/ドルは0.7080近辺、NZドル円は78.80近辺へと本日の高値を伸ばしている。ただ、値幅は20-30ポイント程度と限定的。

 ノボトニー・オーストリア中銀総裁の講演での発言が伝えられていた。一国の成長が他国を害するとする考えは危険、金融危機後の成長は比較的緩やか、金融業のデジタル化は労働力の削減につながるだろう、などと述べていた。また、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は、米租税政策には多くの点で不透明感がある、と指摘した。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明  
 

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