米住宅指標は冴えない内容だったものの反応は限定的=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 日本時間23時に発表になった4月の米新築住宅販売は年率換算で56.9万件に落ち込んだ。在庫水準も悪化しており、冴えない内容だったと言えよう。ただ、発表直後こそ為替市場はドル売りの反応を見せたものの直ぐに戻している。ドル円は瞬間110円台に下落したものの、111円台に直ぐに戻す動き。

 このところの住宅市場は金融危機後で最も強い状況が続いており、4月はその動きが一服したものと考えられる。米新築住宅販売は売買契約が成立した時点での統計で、4月の住宅ローン金利は米国債利回りの低下もあり下げていた。環境は良かったのだが、販売はそれに追随しなかったようだ。

 ただ、労働市場も完全雇用に近づく中、住宅市場の伸びに陰りが出てきたとの見方には至っていないようだ。

USD/JPY 111.15 EUR/USD 1.1221

米新築住宅販売(4月)
販売件数 56.9万件(64.2万件)(年率換算)
中間価格 30.92万ドル(31.87万ドル) 
平均価格 36.83万ドル(38.54万ドル)
在庫水準 5.7ヵ月分(4.9ヵ月分)
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みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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