ECBの積極利上げ姿勢で逆にユーロは低迷の可能性=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうは先週後半に見られたドル売りの動きが一服しており、ユーロドルはロンドン時間に1.0660ドル近辺まで上昇したものの、1.06ドルちょうど付近に伸び悩んでいる。先週のFOMCやECB理事会を通過して、ユーロドルは次第に上値が重くなって来ている雰囲気はあるものの、1.06ドルの水準を維持しており、11月からのリバウンド相場は継続されている。

 きょうは12月調査のドイツIfo景況感指数が発表になっていたが、予想を上回る内容となっていた。先週のECBのタカ派姿勢を追認する内容でユーロもポジティブな反応を示していたが、一部からは、ECBの積極利上げが逆にユーロ圏経済に打撃を与え、来年のユーロは失速する可能性があるとの指摘も出ている。引き締めを大幅かつ、さらに延長するというECBの使命感はユーロ圏経済の活力を奪う恐れがあり、ユーロは直近の上昇を伸ばすのに苦労する可能性があるという。

ドイツIfo景況感指数(12月)18:00 
結果 88.6
予想 87.4 前回 86.4(86.3から修正)

EUR/USD 1.0611 EUR/JPY 145.01 EUR/GBP 0.8720

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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