NY原油市況=続落、中東情勢の混乱による供給障害は今のところ限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2023/12     86.15       86.30       82.94       83.74        - 1.75
  2024/01     85.05       85.22       82.16       82.97        - 1.45
  2024/02     84.01       84.18       81.35       82.14        - 1.26
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     532,345              590,445             1,631,088    ( - 10,400)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2023/11     304.49    - 5.06
                            2023/12     296.25    - 5.31
         改質ガソリン       2023/11     226.76    - 6.09
                            2023/12     225.27    - 5.89
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.75〜
1.45ドル安。その他の限月は1.26〜0.29ドル安。
 イスラエルと武装組織ハマスの軍事衝突をきっかけとした中東情勢の緊迫感は外交努
力もあってやや後退しているほか、イスラエルはパレスチナのガザ地区への地上侵攻を
見送っており、緊張感が強まるような展開にはなっていない。今回の中東情勢の混乱を
受けた供給障害は今のところ発生しておらず、潜在的な供給下振れリスクを織り込んで
上げた反動も相場の重し。
 世界的な景気懸念が根強いことは圧迫要因。10月の購買担当者景気指数(PM
I)・速報値が発表され、米国のPMIは底堅かった一方、欧州では低迷しており、景
気悪化による石油需要の減退が意識された。ユーロ圏の総合PMIは46.5まで低下
し、5ヶ月連続で景気判断の分岐点である50を下回った。
 時間外取引で12月限はプラス圏を中心にしっかりと推移したが上値は重く、通常取
引が始まると売りが強まった。一時82.94ドルまで下落。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安が重しとなった。
今日の材料
・シリアやイラクの米軍に対する攻撃は24日までの一週間で13回=米国防省
・米原油在庫の市場予想は前週比150万バレル増
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比266万8000バレル減
・ガソリン在庫は前週比416万9000バレル減
・留出油は前週比231万3000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比51万3000バレル増
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。