プラチナ市況=プラチナは続伸、147円台前半までの円高進行も堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,442    -37     9,454  - 31  : 1,990.64   +11.27
銀          114.9    0.0     115.3   0.0  : 2,363.00     0.00
プラチナ     4,368    +29     4,329   +31  :   919.13   +14.15
パラジウム   5,000   +100     5,000  +100  : 1,066.50   +10.92
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    147.80   -1.29  ユーロ・ドル相場   1.0953  +0.0035
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナはニュ−ヨーク高を受け
て買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上昇に支援され堅調に推移。1
ドル=147円台後半の円高が圧迫要因にも先限は正午に29円高で推移。午後にな
り、一時147円前半の円高から上げ幅縮小も堅調に推移。引け前に上げ幅を拡大し、
31円高で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。帳入値は100円高。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが29〜45円高、プラチナスポットが50
円高、パラジウムが100円高。
 推定出来高は、プラチナが1万0514枚、プラチナミニが900枚、プラチナスポ
ットが4005枚、パラジウムが0枚。
【修正安場面で900ドル台前半で押し目買いが喚起されるかに注目】
 プラチナ先限は夜間取引の終盤に4344円まで上昇。4332円で買い支えられ、
日中取引の開始直後に4345円の高値をつけ、夜間取引の高値4344円をわずかに
上回った。午後に入り、一段の円高が圧迫要因となり、4320円まで上げ幅を縮小。

 17日の高値4352円が目先の抵抗線。4352円超えとなると、買い戻しが進
み、踏み上げ相場になる可能性がある。
 円高が1ドル=147円台前半まで進み、先週までのドル高・円安の流れは円高・ド
ル安に転換した。本格的な円高への転換点になるとの判断は時期尚早だが、146円台
後半まで円高が進むと、9月11日の高値145.87円がターゲットになる。
 ドル安はプラチナのドル建て現物相場にとって追い風。ニューヨークプラチナ市場で
投機家は再度、買い越しに転換したもよう。買い戻しにより売り玉が減ったことによる
買い越し再転換とみられる。ドル建て現物相場は900ドル超えから一段高となり、今
日のアジア時間の午後に926.73ドルの高値をつけた。今月13日に今年の最安値
をとなる839.50ドルまで下落。その後、短期間で90ドル近い反騰となった。
23日がサンクスギビングデー(感謝祭)のため、修正安があるとみるが、900ドル
台前半で押し目買いが喚起されるかに注目したい。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、上昇。朝方の921.18ドルから、ドル安を受け
て堅調となった。午前中、917ドル台で3度、買い拾われ、午後に入り、買い優勢と
なり、926ドル台まで上昇。午後3時半頃に916ドル台に反落も再上昇し、920
ドル台を回復。
MINKABU PRESS 森 成俊

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