プラチナ市況=プラチナは続伸、円一段安と金の3ケタ高で上げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2023/12          2024/10    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,540    +98     9,569  +115  : 1,999.81   + 9.17
銀          114.9    0.0     115.3   0.0  : 2,374.00   +11.00
プラチナ     4,445    +77     4,395   +66  :   932.50   +13.37
パラジウム   5,000     0     5,000     0  : 1,066.36   - 0.14
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    148.92   +1.12  ユーロ・ドル相場   1.0902  -0.0051
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナはニュ−ヨーク高と円安
を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調推移と円安を受け、
先限は正午前に56円高で推移。午後に入り現物相場は上値が重くなったが、円相場が
1ドル=148円台後半まで一段安と金の3ケタ高に支援され、終盤に上げ幅を拡大
し、66円高で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが66〜87円高、プラチナスポットが84
円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万6017枚、プラチナミニが1239枚、プラチナス
ポットが7290枚、パラジウムが0枚。
【2年連続の供給不足予想をファンドがどう評価するかがカギ】
 プラチナ先限は夜間取引の終盤に4417円まで上昇し、今月7日以来の高値をつけ
た。日中取引で4374円で買い支えられ、後半は緩やかな上昇となった。引け前に
4395円をつけ、そのまま引けた。
 プラチナ(標準)の出来高が1万6000枚を超える大商い。今夜、米連邦公開市場
委員会(FOMC)の議事録の公表を控えていること、23日のニューヨークプラチナ
がサンクスギビングデー(感謝祭)で休場となることから、買い戻しもかなりあったと
みられる。取組高の増減を確認したい。
 前日、国際調査機関であるワールド・プラチナ・インベストメント・カウシル(WP
IC)が来年のプラチナの世界需給見通しを11トンの供給不足とした。2023年の
33トンの供給不足予想より、不足分は縮小するが、2年連続の供給不足。今年は供給
不足にもかかわらず、プラチナ価格は欧米の金融引き締めと、中国景気の回復力の弱さ
で低迷。感謝祭明けからニューヨークプラチナ市場でファンドなど投機家が、どう評価
するかがカギを握ろう。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、下値堅く推移。朝方の936.40ドルから、ドル
高を受けて軟調となった。午前中、931ドル台で複数回、買い拾われ、午後に入り、
936ドル台に反発し堅調。
MINKABU PRESS 森 成俊

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