NY原油市況=続落、中東の地政学リスク低下やガソリン小売価格の下落で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2023/12     76.79      77.09      75.07      75.54      - 1.56
  2024/01     76.94      77.25      75.32      75.77      - 1.48
  2024/02     76.83      77.26      75.40      75.83      - 1.40
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
    489,954             774,983             1,558,716   (+  9,472)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2023/12     283.57    - 5.34
                   2024/01     276.23    - 4.21
改質ガソリン        2023/12     216.51    - 6.73
                   2024/01     213.66    - 5.92
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク原油は続落。終値の前営業日比は期近2限月が1.56〜1.48ドル
安。その他の限月は1.40〜0.88ドル安。
 ハマスとイスラエルの一時的停戦合意で人質解放が報じられたことで、地政学的リス
クが後退するなか、来週30日に延期された石油輸出国機構(OPEC)プラス会合に
対する強気の見方が後退したこともありさらに軟化する展開。またこの日発表された全
米ガソリン小売価格がこの1カ月で9%下落していてることもセンチメントを弱気にし
た。

 1月限は、アジアの時間帯〜欧州の時間帯の時間外取引ではおおむね76ドル台半ば
を中心としたもみ合いとなった。米国の時間帯に入ると、前半に高下した後77.09
ドルの高値を付けたが、後半はほぼ一方的な急落となり、75ドル台に突入して安値は
75.07ドルまであった。

 イスラエルとハマスの一時的な停戦合意により、これまでハマス側か24人、イスラ
エル側から39人の人質がそれぞれ解放された。
 全米自動車協会(AAA)のこの日の発表によると、ガソリン(レギュラー)の全米
平均小売価格は3.265ドル/ガロンとなり、前週から約2%、ここ1カ月で約9%
下落した。
 22日の米ベーカー・フューズの発表によると、米国内の稼働中の原油掘削装置(リ
グ)数は前週比変わらずの500基となった。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに急落。原油がさらに下落したことに圧迫さ
れるなか、ともに30日の納会を控えて手じまいが出やすい期近から下げ幅が大きくな
った。
今日の材料
・イスラエルとハマスの一時的な停戦合意により、それぞれ人質解放。、
・ガソリン(レギュラー)の全米平均小売価格は3.265ドル/ガロンとなり、前週
 から約2%、ここ1カ月で約9%下落=AAA
・米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)数は前週比変わらずの500基=
 米ベーカー・フューズ
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。