NY原油市況=続落、来年の需給悪化懸念で70ドル割れに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/01     72.10       72.60       69.11       69.38        - 2.94
  2024/02     72.33       72.84       69.39       69.65        - 2.88
  2024/03     72.52       73.01       69.66       69.91        - 2.79
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     679,393              862,033             1,650,437    ( + 9,115)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/01     257.62    - 6.49
                            2024/02     253.77    - 6.71
         改質ガソリン       2024/01     203.02    - 8.01
                            2024/02     203.42    - 7.86
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
2.94〜2.88ドル安。その他の限月は2.79ドル安〜1.35ドル高。
 来年の世界的な景気悪化や需要下振れを警戒した売りが続いた。今週の米求人件数や
米ADP雇用者数は弱く、米経済には悪化の兆候があるが、インフレ率はまだ目標水準
に十分近づいておらず、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではタカ派的な据え
置きが続くと警戒されている。
 先週の会合で石油輸出国機構(OPEC)プラスは減産を強化したものの、景気悪化
による需要の弱含みで供給過剰は避けられないと警戒されている。例年1−3月期は需
要が弱いことも相場の重し。クウェートやアルジェリアから口先介入が続いたが、相場
の反応は見られず。
 米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫は減少した。季節的な定期改修を終
えた製油所が稼働を再開し、製油所稼働率が90.5%まで回復したことが背景。た
だ、原油輸入量が日量750万8000バレルまで増加したことは原油在庫の取り崩し
を限定した。
 時間外取引で1月限は軟調。通常取引開始後は69.11ドルまで一段安となった。
中心限月として6月以来の安値を更新。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは続落。原油安が重しとなった。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 −463.3万(4億4503万)
ガソリン +542万(2億2360万)
留出油  +126.7万(1億1205万)
(クッシング地区)
原油 +182.9万(2955万)
*()は在庫総量
今日の材料
・OPECプラスの合意を支持し、自主減産を確約=クウェート石油相
・来年1−3月期以降の自主減産の延長を排除せず=アルジェリア・エネルギー相
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル減
・11月のOPECの原油生産量は前月比で日量9万バレル減の同2781万バレル=
ロイター
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比59万4000バレル増
・ガソリン在庫は同283万バレル増
・留出油在庫は同89万バレル増
・クッシング原油在庫は428万バレル増
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