金・銀午前=金が反落、NY安や円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が反落。ニューヨーク安や円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、押し目買
いが入ったが、ドル建て現物相場の軟調を受けて戻りは売られた。銀はニューヨーク安
と円高を受けて先限が下落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が46円安〜9円高、金ミニが
131.0〜3.0円安、ゴールドスポットが894円高、銀が6.9円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万1004枚、金ミニが1万7490枚、ゴ
ールドスポットが1458枚、銀が5枚。
【NY金は米金融当局者の利下げ否定発言も下げ一服】
 金は米金融当局者の利下げ否定発言などが圧迫要因になった。米クリーブランド地区
連銀のハマック総裁は、現時点でさらなる利下げは経済に幅広いリスクをもたらすと警
告した。またこの日公表された9月の米雇用統計で雇用者数が予想以上に増加したこと
が示された中、高止まりするインフレ率を抑えるために金融政策を適切な状態にする必
要があるとの考えを改めて示した。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、インフレ
の2%回帰に向けた進展が停滞し、誤った方向に進み始めているため、前倒しの過度の
利下げに不安を抱いているという認識を改めて示した。
 9月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から11万9000人増加
し、市場予想の5万人増を大幅に上回った。失業率は4.4%と前月の4.3%から悪
化し、約4年ぶりの高水準に達した。10月分は公表されず、11月分は12月16日
に発表される。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ見送りとの見方
が強いが、労働市場に対する見方は交錯している。
 金先限は夜間取引で2万0810円まで下落した。ニューヨーク安や円高が圧迫要因
になった。円相場は1ドル=157円台前半の円高に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、米金融当局者の利下げ否定
発言などを受けて戻りを売られたが、売り一巡後は下げ一服となった。アジア市場で
は、朝方の4079.93ドルから、12月の米連公開市場委員会(FOMC)の利下
げ見送りの見方を受けて売り優勢となった。
 午前11時現在、4068.72ドルで推移、銀は5035セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4068.38ドル、銀が5120セント。

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