時間外取引でニューヨーク原油1月限は前日比0.27ドル高の69.65ドルで取 引されている。本日これまでのレンジは69.28〜69.83ドル。 今晩の海外原油は戻り売り圧力強く続落か。最近の下げ方はややきつく、売り急ぐ理 由はあまり見当たらなないが、来年の世界的な景気悪化に焦点が当たっている可能性が 高い。米金融当局者の景気見通しは楽観的である反面、米経済の軟着陸を想定する市場 参加者は乏しく、需要下振れが警戒されている。米経済は世界全体の約2割の石油を消 費することから、石油市場は米景気変動の影響を受けやすい。 物価高に対して米国の家計は借り入れの拡大で耐えてきたものの、雇用環境が悪化 し、収入が不安定化すると景気見通しが一変するリスクがある。今週の米雇用関連指標 からすると、雇用環境の弱含みは始まっていると思われ、明日の米雇用統計は念のため 警戒したほうが良さそうだ。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではタカ派的な 据え置きが続く可能性がある。 <今夜の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】19:00 小売売上高 2023年10月(EUROSTAT) ◆ ドイツ ◆ 【経済】16:00 製造業受注 2023年10月(経済技術省) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】22:15 雇用統計 2023年11月(ADP) 【経済】22:30 貿易収支 2023年10月(商務省) 【工業】12/7 00:30 週間石油統計(EIA) ◆ カナダ ◆ 【経済】22:30 貿易収支 2023年10月(カナダ統計局) 【経済】12/7 00:00 政策金利発表(カナダ銀行) 【経済】12/7 00:00 Ivey購買担当者景況指数 2023年11月(RISB) MINKABU PRESS
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