【場況】 金、銀は大幅続落。金はニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後 は、円高進行を受けて軟調となったが、円高が一服すると、下げ一服となった。銀もニ ューヨーク安と円高を受けて先限が売り優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が188〜179円安、金ミニが 228.5〜175.5円安、ゴールドスポットが159円安、銀が4.7〜1.5円 安。 午前11時2分現在の出来高は、金が6万2510枚、金ミニが1万0745枚、ゴ ールドスポットが2万0683枚、銀が6枚。 【NY金は手じまい売りが圧迫】 金は手じまい売りが圧迫要因になった。米新規失業保険申請件数は1000件増の 22万件と労働市場の緩やかな減速を示した。ただ市場予想の22万2000件を下回 った。また国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによ ると、米国に拠点を置く企業が11月に発表した人員削減は前月比24%増の4万 5510人だった。前年同月比は41%減った。一方、金融大手ゴールドマン・サック スのエコノミストは、欧州中央銀行(ECB)が2024年4月から毎回の会合で 0.25%ポイントの利下げを実施し、政策金利が2025年初めまでに現在の4%か ら2.25%まで低下すると予想した。 植田和男日銀総裁は参議院財政金融委員会で、マイナス金利解除で政策金利をゼロ% にするかプラス圏の金利にするか、どの程度のスピードで利上げしていくかは「その時 の経済・金融情勢次第」と述べた。日銀が早期に金融政策を修正するという観測を受け て円相場は一時1ドル=141円台の円高に振れた。 金先限は夜間取引で10月18日以来の安値9279円を付けた。ニューヨーク安と 円高が圧迫要因になった。円相場はアジア市場で1ドル=142円台半ばまで円高に振 れた。銀先限は112.2円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米新規失業保険申請件数で 労働市場の緩やかな減速が示されたが、手じまい売りが出たことが圧迫要因になった。 アジア市場では、朝方の2027.53ドルから、ドル安を受けて堅調となった。 午前11時現在、2031.94ドルで推移。銀は2382セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2027.08ドル、銀が2380セント。 MINKABU PRESS
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