●論点解説金、米金融当局者牽制でも堅調=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米利上げ終了、利下げ観測の下値サポートが続いている。米金融当局者からはあまり
に早期かつ急激な利下げを織り込むことに対して警戒の声が目立つも、米長短金利の上
昇再開は見送られている。さすがに来年末に向けて1.50%もの利下げを織り込む現
状は過熱状態だが、いずれにしても利上げ終了から利下げに向かう方向性に変化は生じ
ないとの楽観ムードが目立つ。米金融当局者とマーケットの認識に大きなズレが生じて
いる以上、将来的に大きなボラティティが発生するリスクを抱えた状態にあるが、この
まま金利環境の急変がなければ押し目買い優勢の地合は維持されよう。年内は22日の
PCEデフレーターが最後の大型イベントになるが、ディスインフレに対する期待感を
損なうような数値は想定されていない。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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