NY金・銀市況=金が反発、米GDP確報値の下方修正で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 2)  2044.4     2058.0      2043.3      2051.3     +  3.6
          (24/ 4)  2064.1     2077.3      2063.1      2071.0     +  3.7
   銀     (24/ 3)  2446.0     2479.0      2443.0      2458.5     -  4.6
         (23/ 5)  2468.0     2500.0      2467.5      2481.6     -  4.4
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           113,728       130,244       478,775        (-  2,428)
  銀           44,379        51,124       130,403        (+  2,854)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,404.35  + 322.35
     20日  143.74/76   1.0931/33   ・ナスダック         14,963.87  + 185.93
     21日  142.23/25   1.1002/04   ・10年米国債利回り      3.88  +   0.00
・NY原油  (24/ 2)   73.89 - 0.33  ・SPDR保有金残高    878.25  +   0.58
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反発、銀は小反落。終値の前日比は金が2.9〜4.6ドル高、中
心限月の2月限が3.6ドル高、銀が6.2〜4.0セント安、中心限月の3月限は
4.6セント安。
 金2月限は反発。時間外取引では、米国債の利回り低下によるドル安を受けて買い優
勢となった。欧州時間に入ると、戻りを売られたが、買い戻されて堅調となった。日中
取引では、米国内総生産(GDP)確報値の下方修正を受けて上値を伸ばした。
 銀3月限は米国内総生産(GDP)確報値の下方修正や金堅調が支援要因になった
が、利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 ニューヨーク金2月限は反発。時間外取引では2043.3〜2051.0ドルのレ
ンジで推移、前日比1.8ドル高の2049.5ドルとなった。2月限は安寄りしたの
ち、米国債の利回り低下によるドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、
戻りを売られたが、買い戻されて堅調となった。
 日中取引では、2043.5ドルまで下落したのち、米国内総生産(GDP)確報値
の下方修正を受けて地合いを引き締めた。時間外取引の高値を突破し、2058.0ド
ルまで上昇した。
 第3四半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比4.9%増と、改定
値の5.2%増から下方改定された。伸び率は2021年第4四半期以来の高水準だ
が、予想の5.2%を下回った。コア個人消費支出(PCE)価格は2.3%上昇から
2.0%上昇に下方改定された。来年3月の米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待
に変わりはなく、金の支援要因になった。
 ニューヨーク銀3月限は、時間外取引で2443.0〜2463.0セントのレンジ
で推移し、前日比10.6セント安の2452.5セントとなった。3月限は安寄りし
たのち、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われたが、欧州時間に入ると、上げ一服と
なった。
 日中取引では、2443.5セントで押し目を買われた。その後は、米国内総生産
(GDP)確報値の下方修正や金堅調を受けて上値を伸ばし、2479.0セントまで
上昇したが、利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 12月19日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比1万9050オンス減の
2004万6555オンス、銀は60万6489オンス減の2億7402万2533オ
ンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、利下げについて語るのは時期尚早と
の認識を示した。
・イタリア10年債利回りが3.55%と1年3カ月超ぶりの低水準を付けた。中銀当
局者は利下げ観測に歯止めをかけようとしているものの、債券買いが継続した。
・独IFO経済研究所が発表した12月の国内小売業者の景況感指数はマイナス12.
1と、11月のマイナス8.8から悪化した。
・米新規失業保険申請件数は2000件増の20万5000件となった。小幅な増加に
とどまり、年末が近づく中で米経済の基調的な力強さを示唆した。市場予想は21万
5000件だった。
・第3四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比4.9%増と、
改定値の5.2%増から下方改定された。伸び率は2021年第4四半期以来の高水準
だが、予想の5.2%を下回った。第2四半期は2.1%増だった。
・12月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数はマイナス10.5、市場予想はマ
イナス3.0。
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