シカゴコーン市況=軒並み小幅続伸、他農産物の堅調に追随

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/03     445.75      450.50      444.00      446.50      + 0.75
  2024/05     456.25      460.25      454.25      456.75      + 0.50
  2024/07     465.00      468.50      463.50      466.00      + 1.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       283,839        197,284        1,573,166 (+  7,658)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(1月29日−2月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 コーンは軒並み小幅続伸。終値の前営業日比は0.50〜1.25セント高。期近3
月限は0.75セント高の446.50セント。
 引き続き大豆、小麦の堅調な足取りが買い支援要因となった。ただ、独自の需給要因
に乏しいため動意に欠け、3月限は19日以降のレンジ内での高下にとどまったうえ、
小幅な上げ幅にとどまった。
 3月限は445.75セントで取引を開始。欧州の時間帯を終えるまで限られたレン
ジ内での高下となり、シカゴの時間帯には450.50セントの高値に達したが、騰勢
は続かずすぐに444セントの安値まで軟化した。売り警戒から買い戻された後は
445〜447セントと前半の取引レンジに復帰し、この水準のまま引けを迎えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)
<ブラジル産地>
 ブラジル産地中部での先週の雨量は限られていたが、今週は週末まで広い範囲で降り
続く見通し。今週の降雨は生育中の大豆の作柄改善を促す可能性はあるが、すでに収穫
が開始されていることもあり、収穫ペースの鈍化を促すリスクもある。ただ、これから
作付が開始されるサフリーニャコーンにとっては慈雨になるだろう。南部産地では今週
は少雨傾向が続くもよう。これまで雨が降り続いているため、少雨傾向が長期化しなけ
れば生育に影響を与える可能性は低い。

<アルゼンチン産地>
 前週より雨が止みはじめ今週は少雨傾向が続くだろう。土壌水分の乾燥が促されるな
か、月末にかけてコーン及び大豆の作柄が低下するリスクが高い。
 シカゴ小麦は期近が総じて小幅続伸。米産地の寒波が緩み始めており、今週は降雨で
テキサス州の土壌水分回復も期待されることが重石となったが、寒波による被害発生の
懸念や大豆の大幅高が手掛かりとなり概ね買い優勢となったが期近3月限は強弱材料が
交錯し、前日比変わらずの596.50セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 23日から寒波が緩んでおり、南東部を中心に今週を通して降雨が続く見込み。テキ
サス州東部ではまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性があり、土壌水分が乾燥し
ている地域のみならず、生育中の小麦にとって慈雨になるだろう。
今日の材料
・ブラジル中部では広い範囲で雨がちな天気に。
・ブラジル南部のコーン及び大豆の産地では小傾向。
・アルゼンチンの南北産地では少雨傾向続き大豆、コーンの作柄低下リスクも浮上。
・米小麦産地での寒波は緩み慈雨の可能性も高まる。
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