[本日の見通し]石油=上昇、米利下げ開始待ちは下支え要因

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2024年8月限は上昇。ただ、時間外取引で上げは一服し
ている。日中取引は円相場の反発が足かせとなり、小幅高で推移。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)では年内3回の利下げ見通しが維持されたが、利
下げ開始時期は依然として不透明なままだった。米連邦準備制度理事会(FRB)はイ
ンフレ率が目標水準に回帰すると確信できていない。ただ、米国のインフレ率は着実に
減速しており、1月の米PCEコアデフレータは前年比+2.8%まで鈍化しているこ
とから、2%の物価目標は遠くない。インフレ率の推移を眺めつつ、利下げ開始を待つ
段階にあるため、高水準の米政策金利が長引くことによる景気悪化はあまり警戒する必
要はないか。米国の需要期を控えて、まもなく利下げが始まることは石油市場を支える
だろう。
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.42ドル高の81.69ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは81.45〜81.70ドル。
 原油8月限の予想レンジは7万6000円から7万7000円、ガソリン先限は8万
0500円から8万1500円、灯油先限は8万0500円から8万1500円。
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