●週間見通し金、上昇地合が維持される＝マーケットエッジ

　前週は過去最高値を更新する展開になった。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で
は、当局者が年内３回の利下げを想定していることが確認された。これを受けて、６月
にも初回利下げが行われるとの見方が強化され、米長短金利低下と連動して２２００ド
ル台に乗せる展開になった。しかし、週末に向けては利食い売りが膨らみ、急速に上げ
幅を削る展開になった。２１００ドル台中盤まで大きく値下がりしている。
　今週も押し目買い優勢の展開が続こう。ＦＯＭＣを経て６月利下げを織り込む展開が
支持される。米長短金利は抑制された状態が続きやすく、金相場も利下げを先取りする
形で強含む見通し。金上場投資信託（ＥＴＦ）に資金流入の良好がみられること、中国
の現物需要がしっかりとしていることもポジティブ。２９日の２月ＰＣＥデフレーター
では強めのインフレ圧力が確認される見通しだが、４月相場に対する影響は限定されよ
う。
　予想レンジは２１４０〜２２００ドル。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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