●週間見通し穀物、作付意向面積に向け持高調整=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
  前週は方向性を欠く展開になった。新規売買材料が乏しく、週を通じて持高調整に
終始している。ファンドのショートカバーは継続しているが、価格上昇で農家売りの動
きも強く、明確な方向性を打ち出せていない。アルゼンチンでは豪雨が報告されたが、
天候リスクを織り込むような動きも見られなかった。原油相場が上げ一服となったこと
も特に材料視されていない。徐々に米作付けシーズンが近づくも、天候相場型の値動き
にはならなかった。
 今週も持高調整が中心の展開になろう。3月29日に米農務省(USDA)の作付意
向意向面積発表を控えており、大きく仕掛けづらい。まだ作付けリスクを織り込んでい
く時期にはなく、作付け直前の持高調整が中心の展開になろう。徐々に米産地の気象環
境に対する関心も高めていく時期だが、本格的な天候相場は4月入りしてからになろ
う。昨年と比較すると、やや乾燥懸念が強いことに注意が求められる程度になる。
 予想レンジは、トウモロコシが430〜450セント、大豆が1175〜1220セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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