[3月25日からの1週間の展望]
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週間高低(カッコ内は日付) 3 月 18 日〜 3 月 22 日
始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比
ガソリン 先限 81,000 81,000(18) 81,000(18) 81,000 ±0
灯 油 先限 82,500 82,500(18) 81,000(18) 81,000 ±0
原 油 8月限 74,270 77,550(21) 73,950(18) 76,170 +1,970
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3 月 18 日〜 3 月 22 日
<海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比
NY原油 5 月限 80.58 83.12(19) 80.30(21) 80.63 +0.05
ブレント原油 5 月限 85.32 87.70(19) 85.06(21) 85.43 +0.09
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22日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 151.44 前週末比 3.15円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油は戻り高値を更新した。5月限の次の上値目標は
1.382倍戻しの81.58ドル、1.618倍戻しの83.30ドル辺り。日柄的
に次の天井は25日の満月辺りに付ける可能性を考えておきたいとした。
【NY原油は戻り高値更新後反落】
ニューヨーク原油は5月限は19日に83.12ドルの戻り高値を付けたあと、80
ドルとび台まで反落している。前回の当欄で指摘した1.618倍戻しの83.30ド
ルをほぼ達成した形だが、日柄目安とした25日の満月を迎えておらず、まだ高値もみ
合いとなる可能性を秘めている。
これまでの主戦場だった4月限が買い上げられたあと、20日の納会を前に利食い売
りで軟化した形だが、5月限がどのタイミングで再び買い直されるのかが目先の焦点と
なろう。
材料的には、引き続き中東地域の地政学的リスクがメインテーマとなっている。直近
の焦点は、ブリンケン米国務長官が今週末にイスラエル入りすることや、米国が提出し
たガザの即時停戦を求める国連安保理決議案が22日に採決されること。
前者に関しては、イスラエルがガザ南部のラファに対する軍事作戦に踏み切る考えを
示すなか、ブリンケン米国務長官は大規模な軍事作戦以外の策を協議する意向を示して
おり、協議がどのように進展するのか注目したい。
後者に関しては、拒否権を持つ常任理事国ロシアが反対を示唆していることで否決さ
れる可能性が高いだろう。
両方ともにネガティブな結果が出た場合は再び買われる可能性がある。
欧州理事会が18日、ウクライナへの軍事支援の50億ユーロ増額を決定した。先月
フランスのマクロン大統領がウクライナに対する地上部隊のウクライナ派遣する可能性
を排除しないと述べていることもあり、ロシア側の反発は強く、ナルイシキン対外情報
局長官が19日、フランスがウクライナに軍隊を派遣すれば、ロシア軍の優先的な標的
になると警告した。また実際にロシアのウクライナ攻撃が再び強まっているとの報道が
ある。
仮にロシアと北大西洋条約機構(NATO)が交戦すると、第三次世界大戦に発展す
る可能性も出て来るため、中東情勢の緊迫化以上に世界に対する影響は大きく、ロシ
ア・ウクライナ情勢からも目が離せなくなってきた。
外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は3万9000ドル台後半まで上昇し
て、さらに過去最高値を抜ける展開。4万ドルの節目が射程に入ってきている。
ドルインデックスは再びドル高となり戻り高値を抜けて104ポイント台に乗せてい
る。
【米国の原油在庫は2週連続で減少=EIA週報】
米国内に目を移すと、直近の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、原油在庫が2
週連続で減少して、前週比195万2000バレル減の4億4504万となった。製油
所稼働率は87.8%と4週連続で上昇していることがその背景と見られる。
石油製品在庫は、ガソリンは同331万バレル減の2億3077万バレルと引き続き
減少していたが、留出油は同62万4000バレル増の1億1852万バレルと増加し
て、季節性を反映したものとなっている。
【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
東京原油の6番限である8月限は7営業日連続で陽線引けとなり、上昇中のボリンジ
ャーバンドの2シグマ(7万6300円辺り)を上抜けて21日には7万7550円の
高値を付けた。そのあと22日は反落してボリンジャーバンドの2シグマを割り込んで
来た。
ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばい。
【NY原油のテクニカル分析】
ニューヨーク原油5月限は19日に83.12ドルの戻り高値を付けたあと反落。2
1日にはボリンジャーバンドの1シグマ(80.66ドル辺り)を試した。
<当面の予定>
25日【経済】金融政策決定会合議事要旨公表 1月22-23日分(日本銀行)
【経済】景気動向指数 2024年1月改定状況(内閣府)
【経済】チェーンストア販売統計 2024年2月(日本チェーンストア協会)
【納会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
2024年4月限(東京商品)
【経済】米新築住宅販売 2024年2月(商務省)
26日【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
2024年10月限(東京商品)
【経済】米耐久財受注 2024年2月速報値(商務省)
【経済】米住宅価格指数 2024年1月(連邦住宅金融局)
【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2024年1月(S&P)
【経済】米消費者信頼感指数 2024年3月(カンファレンスボード)
【工業】米週間石油統計(API)
27日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
【経済】中国工業利益 2024年2月(国家統計局)
【経済】仏消費者信頼感指数 2024年3月(INSEE)
【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】米週間石油統計(EIA)
28日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 3月17日-3月23日(財務省)
【経済】貿易収支 2024年2月確報(財務省)
【経済】独雇用統計 2024年3月(連邦雇用庁)
【経済】英国内総生産 確報値 2023年10-12月期(国立統計局)
【経済】米国内総生産 2023年10-12月期確報値(商務省)
【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2024年3月(シカゴ購買部協会)
【経済】米消費者信頼感指数 2024年3月確報値(ミシガン大)
【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2024年2月(全米不動産協会)
【納会】米改質ガソリン・ヒーティングオイル 2024年4月限(NYMEX)
29日【経済】労働力調査(失業率) 2024年2月(総務省)
【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2024年2月(厚生労働省)
【経済】鉱工業生産指数 2024年2月速報(経済産業省)
【経済】小売業販売額 2024年2月速報(経済産業省)
【経済】自動車生産・輸出実績 2024年1月(JAMA)
【休日】独聖金曜日
【経済】仏消費者物価指数 2024年3月速報(INSEE)
【経済】仏生産者・輸入物価指数 2024年2月(INSEE)
【休日】英聖金曜日
【休日】米聖金曜日
【経済】米個人所得・支出 2024年2月(商務省)
【経済】米卸売在庫 2024年2月速報値(商務省)
【商品】米建玉明細報告(CFTC)
【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)
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