【これからの見通し】欧州はレーバーデーの祝日、米FOMCに視線集まる

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】欧州はレーバーデーの祝日、米FOMCに視線集まる

 きょうは5月1日、欧州諸国はレーバーデー(メーデー)のため多くの市場が休場となる。ロンドン市場はオープンされており、流動性は確保できそうだ。

 ロンドン市場では、英製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(4月)が発表される程度で、イベントは少ない。NY時間に入ってからデコス・スペイン中銀総裁が金融政策とインフレについて講演を行う。米FOMC待ちのムードが広がりそうだ。

 昨日のNY市場ではドル高が進行した。第1四半期の米労働コスト指数が予想を上回る伸びを示したことが、賃金上昇圧力を想起させたようだ。米FOMCを控えて、市場での年内利下げ開始観測が一段と遠のいて来ている。

 今日の主眼は米FOMCとなるが、その前にもMBA住宅ローン申請指数(04/20 - 04/26)、ADP雇用者数(4月)、建設支出(3月)、JOLTS求人件数(3月)、ISM製造業景気指数(4月)など一連の米経済指標発表が控えている。昨日の労働コスト指数に対する市場の感応度が高かったことから、きょうも労働市場関連の指標に対する反応には注意しておきたい。

 米FOMCでは政策金利据え置きが市場コンセンサスとなっている。直近のパウエル議長の発言が、年内利下げ開始後ずれの市場観測に寄り添う形となったことで、きょうの会見でもタカ派姿勢が色濃くでることが想定されている。今回はメンバーの金利見通し発表はなく、パウエル会見一択の状況となりそうだ。金曜日の米雇用統計が次のイベントリスクとなるが、きょうのところはパウエル発言内容に素直な反応がみられそうだ。

 その他のイベントとしては、米週間石油在庫統計の発表、米四半期定例入札に関する発表、ファイザー、クラフトハインツ、クアルコム、eベイ、エスティローダーなどの米企業決算などが予定されている。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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