NYプラチナ市況=反落、ドル安一服で戻りを売られる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   987.0      988.4       966.9       970.5    - 15.9
         (25/ 1)   999.5      999.8       978.8       982.2    - 16.1
 パラジウム  (24/ 9)   922.00     925.00      888.00      895.10   - 30.10
         (24/12)   925.50     930.00      895.00      902.40   - 28.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          21,665         22,801        78,540       (-   220)
 パラジウム          6,101          5,950        30,284       (-    325)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,347.97  - 494.82
     前日  150.03/05   1.0826/28   ・ナスダック         17,194.14  - 405.26
     本日  149.23/25   1.0790/92   ・10年米国債利回り      3.98  -   0.12
・NY原油  (24/ 9)   76.31 - 1.60  ・SPDR保有金残高    846.05  +   2.88
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが16.8〜15.9ドル
安、中心限月の10月限が15.9ドル安、パラジウムが30.80〜29.10ドル
安、中心限月の9月限は30.10ドル安。
 プラチナ10月限は反落。時間外取引では、利食い売りに上値を抑えられたが、金堅
調を受けて押し目を買われた。ただ中国経済に対する懸念に上値を抑えられた。欧州時
間に入ると、戻りを売られて軟調となった。日中取引では、米新規失業保険申請件数の
増加などを受けて押し目を買われたが、ドル安が一服すると、戻りを売られた。
 パラジウム9月限はドル安一服を受けて売り優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を971.9〜988.4ドルのレンジで推移し、前
日比4.6ドル安の981.8ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、利食い売り
に上値を抑えられたが、金堅調を受けて押し目を買われた。ただ中国経済に対する懸念
に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、戻りを売られて軟調となった。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数の増加などを受けて押し目を買われ、
984.9ドルまで戻した。その後は、ドル安一服をきっかけに戻りを売られた。時間
外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て966.9ドルまで下落し
た。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)が9月利下げの可能性を示唆したが、7月の中
国の財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.8と節目となる50を9カ月ぶ
りに割り込み、中国経済に対する懸念が残ることが上値を抑える要因になった。一方、
米新規失業保険申請件数の増加で労働市場の軟化が示されたが、7月の米雇用統計の発
表を控えており、ドル安一服をきっかけに戻りを売られた。米ISM製造業景気指数の
低下で景気の先行き懸念が出た。
 パラジウム9月限は、時間外取引を910.00〜925.00ドルのレンジで推移
し、前日比4.20ドル安の921.00ドルとなった。9月限は安寄りしたのち、押
し目を買われたが、中国経済に対する懸念などに上値を抑えられた。欧州時間に入る
と、戻りを売られた。
 日中取引は、米新規失業保険申請件数の増加などを受けて924.00ドルまで戻し
た。その後は、ドル安一服をきっかけに売り圧力が強まると、時間外取引の安値を割り
込み、888.00ドルまで下落した。
 31日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万5507
オンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・英中銀は政策金利を0.25%引き下げて5.00%とした。利下げは2020年3
月以来。インフレ圧力が十分緩和されたかどうかで意見が割れて5対4での決定となっ
たことを踏まえ、ベイリー総裁は今後は慎重に動くと言及した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、ユ
ーロ圏のインフレ率は経済が軟調になっていることで、欧州中央銀行(ECB)が目標
とする2%を下回る可能性があるとの見方を示した。
・米新規失業保険申請件数は前週比1万4000件増加の24万9000件となった。
これは昨年8月以来の高水準。市場予想は23万6000件だった。
・第2四半期の米非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比2.3%上昇
した。伸びは第1四半期の0.4%(0.2%から上方改定)から加速し、予想の
1.7%も上回った。生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは第2四半期に前期
比0.9%上昇。伸びは第1四半期の3.8%(4.0%から下方改定)から大きく減
速した。
・7月の米ISM製造業景気指数は46.8と、6月の48.5から低下し、昨年11
月以来8カ月ぶりの低水準となった。分岐点となる50も4カ月連続で下回った。新規
受注の低迷が響いた。市場予想は48.8への上昇だった。
・6月の米建設支出は年率換算で前月比0.3%減と市場予想(0.2%増)に反し減
少した。住宅ローン金利の上昇を背景に一戸建て住宅の建設が落ち込んだ。
・レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師は、イスラエルの空爆で上
級司令官が殺害されたことについて、イスラエルは「レッドライン(超えてはならない
一線)」を超えたとし、「必ず」対応すると誓った。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスと親イラン武装組織ヒズボラの
幹部が殺害されたことに対しイランなどが報復を表明する中、イスラエルは厳重な警戒
態勢にあると述べた。
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