アジア株 上海香港は続落、中国景気減速懸念が重石 不動産も銀行も決算低調 東京時間11:10現在 香港ハンセン指数 17600.55(-91.42 -0.52%) 中国上海総合指数 2802.77(-9.12 -0.32%) 台湾加権指数 22249.39(+14.29 +0.06%) 韓国総合株価指数 2684.56(+3.56 +0.13%) 豪ASX200指数 8101.50(-8.42 -0.10%) アジア株は高安まちまち、材料難で方向感に欠ける。 上海株と香港株は続落。先週末に発表された低調な住宅関連統計や不動産開発会社の赤字転落、中国工商銀行の減益。8月製造業PMIの予想外の低下などを受け、中国の景気減速懸念が高まっている。消費低迷・デフレ問題、若者の高い失業率、西側諸国との関係悪化など懸念材料山積みにもかかわらず、昨年に続き今年も大規模支援策はないため消費者心理は冷え切っている。消費者は先行き不安から節約志向を強めており、中国ではレストランやアパレルなどの閉店が相次いでいる。 きょう発表された韓国8月の消費者物価指数は前年比+2.0%と予想以上に伸びが鈍化し、2021年3月以来の低水準となった。CPI鈍化を受け韓国中銀は早ければ来月にも政策金利を引き下げる可能性がある。 香港市場では医療品やハイテク関連の一角が上昇している。一方、中国農業銀行や中国銀行、招商銀行、交通銀行など銀行株は総じて下落している。中国工商銀行は2.9%安、上半期の純利益が前年同期比で減少したことが嫌気されている。不動産やエネルギー関連も軒並み下落。最大26億ドルの赤字見通しを発表し、きのう大幅下落した不動産会社の新世界発展は2.2%安と続落、2営業日続けて上場来安値をつけている。
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