アジア株 上海香港は上昇一服、過熱感から利食い売りも 豪州株は冴えない、タカ派な豪中銀に嫌気さす 東京時間14:00現在 香港ハンセン指数 19356.63(+356.07 +1.87%) 中国上海総合指数 2912.65(+49.52 +1.73%) 台湾加権指数 22707.67(+275.89 +1.23%) 韓国総合株価指数 2628.27(-3.41 -0.13%) 豪ASX200指数 8142.00(+0.03 +0.00%) インドSENSEX30種 84868.50(-45.54 -0.05%) アジア株は高安まちまち。 上海株と香港株は上昇一服、過熱感から利益確定売りも見られる。上海と香港は前日に4%超上昇したにもかかわらず今日も大幅上昇して始まり、香港株は一時3%超上昇し、約4カ月ぶり高値をつけた。上海株は約5週間ぶりに2900ポイント台を回復している。 中国政府はきのう、大規模金融緩和や株価下支え措置、住宅ローン金利引き下げなど一連の景気刺激策を発表した。これはコロナパンデミック以降で最も積極的な支援策であり、中国政府の経済成長5%達成に対する本気度がうかがえる。中国人民銀行はさっそく今日、1年物の中期貸出制度(MLF)金利を2.30%から2.00%に引き下げた。ただ、長引く不動産不況に消費低迷・デフレからの脱却は難しく、一連の措置は時間稼ぎに過ぎないとの声も。 上海市場では緑地控股や北京万通新発展集団、上海城投控股、上海実業発展、保利置業集団など不動産株が大幅高。 香港市場では不動産のほか、銀行や証券、保険など金融株が総じて上昇している。NY金価格が史上最高値を更新していることが材料視されており、金属採掘会社の紫金鉱業集団は3.7%高。 豪州株は冴えない、中国景気回復期待にもかかわらず今日も小動き。豪中銀の「タカ派」据え置きが引き続き嫌気されている。ただ、8月にインフレが鈍化したことはポジティブ材料だ。 豪州8月の消費者物価指数(月次ベース)は2.7%と、2021年以来初めて3.0%台を割り込んだ、豪中銀の目標範囲である2%-3%に戻ったことになる。ガソリン価格の下落や電気料金補助制度がインフレ低下の主な要因、トリム平均は2カ月連続で4.0%台を割り込んだ。 豪中銀はきのう政策金利を据え置いたが、ブロック総裁が「データ次第ではどちらの(利上げ利下げ)方向にも対応する用意がある」と述べた。市場はこれを「ハト派」的と受け止めたこともあり、8月CPI鈍化を受け年内の利下げ観測が一部で浮上している。次回会合は11月5日、それまでに発表される経済統計に注意したい。
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