アジア株 上海株急騰、上海や深センで住宅購入規制緩和、中国PMIが全てのアナリスト上回る好結果

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株急騰、上海や深センで住宅購入規制緩和、中国PMIが全てのアナリスト上回る好結果

東京時間11:00現在
香港ハンセン指数   20933.40(+301.10 +1.46%)
中国上海総合指数  3220.30(+132.78 +4.42%)
台湾加権指数     22654.50(-168.29 -0.74%)
韓国総合株価指数  2625.46(-24.32 -0.92%)
豪ASX200指数    8281.10(+68.86 +0.84%)

アジア株は高安まちまち。

台湾と韓国は下落、前週末のナスダック下落が嫌気されておりハイテク関連が下落している。中国刺激策受け鉄鉱石が大幅上昇しており、豪州市場ではフォーテスキューやミネラル・リソーシズ、BHPグループなど素材関連が大幅高となっている。

中国株と香港株はきょうも大幅高スタート、上昇の勢い衰えず。中国政府は日曜日、上海や深センなど主要都市で住宅購入規制を緩和すると発表した。広州は1級都市(上海市、北京市、広州市、深セン市)で初めて住宅規制を全て撤廃した。中国政府は経済成長5%達成のために努力することを誓い、不動産市場の下落を止めることも約束。先週は毎日のように景気刺激策を発表し、中国株と香港株は大幅上昇した。中国はあすから国慶節大型連休に入る。

香港株は2万1000ポイント台を回復、昨年2月以来の高値をつけている。不動産株が大幅高。龍湖集団は18.9%高、恒隆地産は10.2%高、華潤置地は8.4%高、中国海外発展は7.4%高。連休中の中国消費期待からレストランや百貨店、旅行代理店、カジノ、アパレルなども総じて上昇している。

上海株は9営業日続伸、昨年8月以来の高値をつけている。ハイテクに不動産、生活必需品、素材、消費財、エネルギー、資本財など幅広い銘柄が上昇している。
あすから大型連休に入るにもかかわらず、住宅購入規制緩和を受け大幅高で取引を開始。その後発表された製造業PMIを受け一段高、一時6%近く上昇した。中国9月の製造業PMIは49.8と4月以来の高水準、全てのアナリスト予想を上回る好結果となった。一方、中小企業を対象とした財新の製造業PMIは49.3と好不況の分かれ目である50を割り込み、昨年7月以来の水準に落ち込んだ。財新PMIを受け上海株は上げ幅を縮小しているが、売り一巡後は刺激策を好感した買いが強まるだろう。経済統計が弱ければ弱いほど、当局が刺激策を強化させる可能性があるからだ。

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