●論点解説金、雇用統計で逆に強気を確認?=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 9月米雇用統計を受けて金相場は値下がりした。非農業部門就業者数が前月比
25.4万人増(前月は15.9万人増)、失業率は4.1%(同4.2%)となって
おり、9月に0.50%の大幅利下げを実施したことが妥当だったのか、疑問を投げ掛
けるレベルに良好な数値になっている。利下げサイクルそのものを否定するような数値
ではないが、今週の消費者物価指数の結果次第では、11月に追加利下げをスキップす
る可能性も意識させる程度には底固い数値になる。一方で、金相場は大きく値を崩すま
でには至らなかった。米金利、ドルとの逆相関を重視すれば2600ドル割れも支持で
きる環境だが、実際には2600ドル台後半のボックス相場を踏襲している。雇用統計
で値下がりしたと同時に、雇用統計で底固さを確認したとも評価できる状況になってい
る。単純な過熱状態の可能性もあるが、中東地政学リスクなど米金融政策要因以外から
のサポートの強さが窺える値動きになっている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。