アジア株 連休明け上海株は10%超高で始まる 香港株急反落、資金が中国に回帰 主役はあくまで中国 東京時間11:01現在 香港ハンセン指数 22150.36(-949.42 -4.11%) 中国上海総合指数 3541.61(+205.12 +6.64%) 台湾加権指数 22525.45(-177.11 -0.78%) 韓国総合株価指数 2591.61(-18.77 -0.72%) 豪ASX200指数 8199.30(-6.10 -0.07%) アジア株は上海を除いて下落、米株反落や中東情勢緊迫化懸念が重石。 国慶節大型連休明け上海株は10%超高で始まり、2021年12月以来の高値をつけた。このあとの中国国家発展改革委員会(発改委)の会見を前に警戒感が高まっており、やや上げ幅を縮小している。休み中の不動産や旅行消費回復が好感されているほか、さらなる支援策への期待が高まっており、中国市場では全業種が上昇。食料・飲料などの生活必需品、アパレル、ホテル、レジャー、レストラン、小売、不動産が大幅高となっている。 中国不動産市場に明るい兆しが見られる。深センで国慶節1週間の新築住宅仮契約が前年比762%増となった。中古住宅は1日として前年の同日と比べ331%増加した。とある不動産会社では新築住宅の取引件数が前年比で979%増加したという。また、一部地域では購入規制撤廃により外国人訪問者の購入も見られた。上海では訪問者が殺到、閉店時間なしで対応に当たったという。 一連の景気刺激策を受け、1級都市(上海市、北京市、広州市、深セン市)の住宅価格下落は今年末には止まると指摘する専門家がいる一方で、不動産支援策だけでなく国内消費を中心に経済のバランスを取り戻さなければ、不動産市場の回復は一時的に終わるとの声も聞かれる。 中国国家発展改革委員会(発改委)が段階的な経済政策パッケージの実施について記者会見を開く予定となっており、さらなる支援策への期待が高まっている。連休中にブラックロックやゴールドマンサックスが中国株を「オーバーウェイト」に引き上げたこともあり、取引開始早々、中国市場に投資家やヘッジファンドが殺到。一部証券会社では新規口座開設の急増に備え、システムのテストを実施するため国慶節連休中も働いていた。 香港株は急反落、中国連休明けで中国株への資金回帰が急速に進んでいる。あくまで主役は中国だ。龍湖集団や中国海外発展、華潤置地など不動産株が大幅下落。ハイテクや銀行、消費者サービス、医療品、カジノ、自動車なども総じて下落している。
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